2019年8月6日火曜日

芸術祭を名古屋市でやるのがムリ!! 「あいちトリエンナーレ」



ご当地に縁のある方々には申しわけありませんけれども、東京と大阪に挟まれてなにをやっても関心を集めにくい名古屋です。“名古屋飛ばし”という言葉はもう耳慣れたものになってしまいました。しかしそんな名古屋にも久しぶりに全国区の話題が生まれています。↓





◆『朝日新聞デジタル』2019年8月5日配信
【河村氏が大村知事に反発 「展示は良いと堂々と言って」】

《 名古屋市の河村たかし市長も5日の定例会見で、「表現の不自由展・その後」の展示は「日本人の心を踏みにじるようなものだ」と改めて主張し、「市民の血税でこれをやるのはいかん。人に誤解を与える」と述べた。

大村秀章知事から「『検閲』ととられても仕方がない」と批判されたことに対し、河村氏は「ああいう展示は良いんだと県が堂々と言ってください」と反発。「どういうプロセスで展示がああなったのか、市民に公開しなければならない」と述べ、展示物が選ばれた過程を調べるよう、市幹部に指示したことを明らかにした。

河村氏によると、少女像が展示されるのを市の担当者が認識したのは7月22日で、河村氏自身が知ったのは開幕直前の7月31日だったという。作品の選定は芸術監督に一任されているとして、「慣例的にお任せになっており、(選定のプロセスに)口を挟むことはこれまでもなかった」と話した。

また河村氏は、市のウェブサイトに4日朝、「ガソリンの携行缶を持って行く」といった趣旨の書き込みがあったことも明らかにした。(柏樹利弘)》





河村たかし(70)さん、いったいなにをエラそうに語っておられるのでしょう。そもそも、ある芸術作品が「日本人の心を踏みにじるようなもの」であるかどうかは行政が決めるべき問題ではありません。こんなことでは私、名古屋市に足を踏み入れた途端「非国民!!」「売国奴!!」と真顔で罵られそうでたいへん恐ろしゅうございます。



しかも「ああいう展示は良いんだと県が堂々と言ってください」とは、なんといういいがかり。「良い」から展示をするのではなくて意味があるから展示したわけです。それを堂々とすり替えてみせる姿はまったく夜郎自大のぼったくりみたいなものです。あー怖い怖い(by福田和子)。これでは河村たかしさんが市長であるかぎり、私も「名古屋飛ばし」をせざるを得ません。



「表現の不自由展・その後」の展示は「あいちトリエンナーレ2019」で行われたものですけれども、こんな官製の芸術評価やいいがかりが罷り通るのなら、これからは芸術祭のほうでも「名古屋飛ばし」をされることをぜひおすすめしたいですね。というか名古屋市は2度と芸術祭をやろうなどという野望を抱かないでいただきたい。



「表現の不自由展・その後」の実際のところは「あいちトリエンナーレ2019」の片隅でひっそりと開催された、規模的にも内容的にもたいへんこじんまりした感じのものでした。



抗議がエスカレートして安心安全の確保が難しくなったというのが、展示開始から3日目で中止の理由です。こうした評判の展示には脅迫やテロが付きものなので、なぜあらかじめしっかり対策を立てておかなかったのかと思いましたけれども、まさかこの内容で「ガソリン携行缶を持って(会場の)美術館に行く」とまで脅されるとは想像できなくてもしかたないかなあ、と思います。



しかし反応が過剰、というか異常。これをやられるとなにかしら対策をとらざるを得なくなります。もちろん芸術監督を務めるジャーナリストの津田大介(45)だけを責めるわけにはいきません。



それにしても、マスコミを巻き込んである程度の騒ぎを起こしたことで、「表現の不自由展・その後」は成功だったと私は思います。むしろ大成功です。各マスコミの論調を見ていると「表現の自由」と呼ばれるようなものが置かれている状況がとてもよく見えてきます。そこでは政治思想の違いによるばかりではなく、気に入らないもの気持の悪いもの気持がよすぎるもの、なんだかよくわからないけれどもそれらしいもの、み〜んなアウトの状況があります。



また、「『表現の自由』について議論する場が失われたのが残念だ」みたいなことをしたり顔でおっしゃる方々がいらっしゃいますが、もしそうならばいますぐそこでやればいいお話であって、したり顔のお方は最初からそんなつもりはまったくないのは明らかです。



こうした状況をすべて含めて「表現の不自由展・その後」として見れば、ですから大成功なわけですよ。額に入れて飾りたいくらい。



津田大輔がこれからどう対応していくのか、まだわかりません。私としては「『表現の不自由展・その後』の後」をぜひやっていただきたいと思います。出展予定だった作品をネット上ででも紹介し、「ガソリン携行缶を持って(会場の)美術館に行く」と脅迫したヤツを追跡し、話を聞き、これらについて垂れ流された言説をまとめるだけでもけっこうおもしろいものになると思います。



なんというのでしょうかみなさま、まことに僭越ではございますが、表現を語るには少しばかりエネルギー不足の感じがいたします。(了)





 † どういうわけだか吉本批判をした芸人の粛清がもうはじまったことになっている

 †† 『TOKYO IDOL FESTIVAL 2019』なのにかわいい娘が1人も見当たらない

 ††† 相葉雅紀(36)のゴリ押しが目にあまる







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