2019年7月23日火曜日

吉本興業、社長会見で大ズッコケ!! ビジネスプランにも支障



いまさら私などがいうまでもなく、昨日の吉本興業社長・岡本昭彦(53)の記者会見はたいへんな大惨事であった。大惨事とまでいうのはちょっと、……とおっしゃるのであれば、阿鼻叫喚の、とつけ加えてもいい。それくらい酷かった。とくに吉本興業にとってみればもう完全に死を招く大失策、致死量のバカバレ、オダブツ案件である。



楽しかったのは、唯一、冒頭に出てきた自称イケメンロイヤー、吉本興業の社内弁護士・小林良太(?)法務本部長のアピアランスである。日本テレビ『スッキリ』に出演しているレポーターの大竹真(48)とAAAのもう帰ってこなくてもいいといわれているリーダー浦田直也(36、敗因は場外での張り手)とのミックスだったことくらいだ。



小林良太は株式会社よしもとミュージックの取締役に名を連ねているのでなにがしか縁のある人物なのかもしれないけれども、しかしそれでなければ吉本興業はそうとう深刻な人手不足、採用スキル不足に陥っていると見なさなければなりませんな、NTTさん。



小林良太の、ブリーフィングをはじめた瞬間から反感を買ってしまう、たぶん緊張しているせいだとは思うけれども、あの尊大な態度、そして30分もかけての吉本興業側からの事実関係の再トレースという慇懃無礼な進行も、行間に解釈を滲ませてしまっているので嫌味ったらしさに拍車がかかるだけ。社長会見で知りたいのはそんなことではないし。



そしてそのあとに政治家の国会答弁でもこれほど酷くはないだろうと思われるグダグダの質疑応答が延々と続く。企業トップにはむしろアタマは悪くて鈍感なほうがいいという見方もあるけれども、その典型である。ただひとつだけ恵まれている無尽蔵のスタミナでいつまでもオノレの信じる利益にしがみつき続ける。



ホントこういうのは強いのよ。考えないから。にしても記者会見5時間半だよ、5時間半。新幹線で東京—新大阪を往復してもまだ余裕。最低賃金(東京)で働いても5417円も稼げる。そこらのよしもと芸人の月給よりも多いではないか。こんな中身のない会見に同時通訳なんか入れたらオンマイクで泣くだろうな。私はバカじゃないって。



私なりにこの岡本昭彦社長の会見の背景を見ていこう。どうしようかな、逆に遠目から入っていこう。まず、ただいま現在、吉本興業は一介のエンタテインメント企業から脱皮しよう、できそう、という重大な局面に立っている。少なくとも経営陣はそう考えている。↓





《それほどまでに入江の処分を急いだのは、吉本のお家事情が関係しているという。

「吉本はこの4月から、NTTグループと組んで教育関連のコンテンツを配信するサービスをスタートさせた。この事業には官民ファンドの『クールジャパン機構』が最大100億円を出資する予定で、これを足がかりに教育分野に本格参入するプランがある。また吉本は、経済産業省などの中央省庁と協業する事業を多数受注している。コンプライアンスの順守が求められる国がらみの案件を多く抱える中で、今回のようなスキャンダルが出るのはかなりの痛手。できるだけ早く問題を収束させたいという焦りがあった事実は否めない」(事情を知る関係者)

吉本といえば、新喜劇の舞台に安倍晋三首相がサプライズ登場したことが話題を集めた。安倍首相は吉本芸人たちと上機嫌でトークを繰り広げたが、この蜜月ぶりからも、吉本が現政府との距離を急速に縮めていることは明らかだろう。

今回の騒動の成り行き次第では、こうした「官」との事業の継続も危ぶまれる事態になってくる。いろいろな意味で、吉本が岐路に立たされていることは間違いないようだ。》
 ※『サイゾー』2019年7月22日配信【吉本が芸人側と分裂してでも守りたかった政府との「蜜月」……クールジャパン機構の100億円融資もパァに⁉】



つまり吉本興業にはなんとしてでもNTTと安倍晋三にはいいところを見せておきたい、心証を損ねたくないという事情がある。あのわけのわからない、実行まったく不可能な反社会的勢力排除の『決意表明』もこの2者に向けて書かれたものだと考えれば納得がいく。だけどなあ、素人だから、なんにも知らないから、などとタカをくくっていると大恥だよん。



そんなわけで闇営業だのなんだのというブラックっぽい問題は一刻も早く遠ざけたい。そはのためには所属タレントに対していささか強権的手段に出てもしかたがない。と、考えてしまう。



しかし折悪しく、吉本興業の所属タレントのあいだでは、最近の経営陣はあまり芸人のことをたいせつに考えていないのではないか、という不満がくすぶっていた。岡本昭彦社長あたりが、もうこれからは吉本興業は一介のエンタテインメント企業ではない、などと舞い上がってしまい、鼻息を荒くしていたようすが目に浮かぶ。そこはもう率先して芸人軽視だったのよ。バカだから。



だからいまさら会見中に「芸人ファースト」みたいなクリシエをなんど繰り返されても誰も振り向かないのだ。でもって今回の騒動を受けての吉本興業の今後の方針の柱がこの「芸人ファースト」と、これもなにをいまさらの「コンプライアンスの遵守」の2本というのだから、マラカスなみのアタマである。



要するに吉本興業の経営陣にとっては芸人など眼中にない、なかったのだ。そこでもう一歩寄って見てみよう。その吉本興業の芸人たちのなかにも派閥がある。最強の派閥が大崎洋会長(65)、松本人志(55)、岡本昭彦社長(53)が君臨する“松本閥”である。大崎洋はダウンタウンの兄貴分、マネージャー的な存在であり、岡本昭彦はそのままマネージャーであった。



重要なのは、この“松本閥”体制のもとで芸人がさまざまな不満を募らせていた、というところである。しっかり覚えておいていただきたい。今回の騒動の渦中にいる宮迫博之(49)もバリバリの“松本閥”の一員である。であるから宮迫博之の闇営業問題がこじれると、これをチャッカマンとして現体制への内部批判がぼうぼうと燃え上がる可能性があったのである。



松本人志はそれを感じていた。それで比較的初期の段階で松本人志は宮迫博之の解雇やむなし、という姿勢を示したのである。宮迫博之にとってみれば兄貴分だと思っていたのにぃ〜、な気分であっただろう。



それもあって宮迫博之は窮鼠猫噛み、急遽、自主記者会見を開いた。こらま“松本閥”の面々、あせりまんがな。「芸人VS経営陣」は松本人志にとって絶対にさけなければならない構図だ。板挟みになり、自分の危うい立ち位置があぶり出されてしまう。でもってあせりすぎた“松本閥”はスタミナ社長・岡本昭彦の記者会見という危険な賭けに出てしもうた。



今回の報道でやたらと「辞める」という文言が飛び交っているのも、この騒動には吉本興業内の派閥闘争の側面が強いからだろう。今回は買った方が負けた方を激しく追い落とすのは見え見えだ。その恐怖は現段階の権力者たち、“松本閥”のほうに遥かに大きい。



会長の大崎洋自身が「問題がこれ以上大きくなれば辞任する」と発言しているし、松本人志「も大崎が辞めるなら自分も辞める」と発言している。今回、岡本昭彦が辞任を見送ったのは、まだ事態はそこまですすんでいない、つまりまだ白旗を掲げる段階ではないと判断されたからだ。たかが岡本昭彦といえども陣容の一角が崩れるのはいまは避けたい。



そのほか、「新しい会社を松本さん中心に作っていただきたい。変わらないならこの会社にはいられません」と若干軟化してきた極楽とんぼ加藤浩次(50)、「同じ北海道出身の先輩についていく」と語った平成ノブシコブシ吉村崇(39)もいる。1億8000万円の島を買ったばかりなのにね。



岡本昭彦が、というか吉本興業がやっちまったので、その企業とも呼びにくいほどのズサン体質やメンタリティが大々的にバレてしまった。あまりにも見事な自爆である。



やっぱりお笑いはお笑い、というあまりうれしくない評価がこれからもまた何年も続くだろう。これまでの吉本興業から脱皮したいのならば、まずは自らが自らの身を処すことだ。と思う。あんたがいなくても会社は立派にやっていくのさ。(了)





 † 18年前に私も岡本昭彦に恫喝されましたと清水圭(58)。もう1回恫喝してやりたい

 †† 岡本昭彦「テープ回してないやろな」発言に関する釈明が「さすがの滑り芸」と意外な高評価

 ††† 千原せいじ(49)が『ノンストップ!』(フジテレビ)で岡本昭彦の会見に意見を求められ、激高のあまり三白眼がひっくり返る





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