ニュースサイト『日刊サイゾー』が最近調子がいい。今年に入ってからのことだけれどもかなり突っ込んだ記事を書いている。あの『日刊サイゾー』がどうしたのであろう? なにがあったのであろう? たぶん『日刊サイゾー premium』への会員誘導のためであろう。なぜなら有料配信のはずの『日刊サイゾー premium』の記事も一緒に掲出されているからである。そんなものである。
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“あの『日刊サイゾー』”よばわりしてしまったのは、過去にはマジか? とアタマをひねりたくなる記事も散見されたからだ。探してみたら少し古くなるけれどもこんなものまで出てきた。2015年11月4日付である。抜粋してご紹介しよう。『日刊サイゾー』、バックナンバーの物もちもいい。
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【嵐・相葉雅紀がイベントでリクエストされたポーズが“差別表現”でお蔵入り! スタッフ騒然の事態に】
《嵐・相葉雅紀がメルセデス・ベンツの新型「smart」の新テレビCMへの出演が決まり、10月29日に会見に出席。イベントは和やかに進行していたというが、その場で相葉たちがリクエストに応えて取ったあるポーズが差別表現に当たるのではないかということで、スタッフたちは騒然となっていたという。
〈略〉
「マスコミによる記念撮影の際に、CMが『fortwo forfour』というタイトルだったことにかけて、メルセデス・ベンツ日本の社長兼CEO上野金太郎氏が2という数字を、相葉が4という数字を指で作ってポーズをとってもらうというリクエストが入ったんです。その場は何事もなく撮影となったのですが、これが『四つ足→動物→畜生→人間以下の意味』『武器を持って蜂起しないよう、親指を切り落とされたから』と諸説ある差別表現にあたるのではないかということで、終了後にPRスタッフが血相を変えて『このカットはご使用を控えていただければ』とアナウンスしていました」(ワイドショースタッフ)
結果、その問題になったかもしれないカットは写真・映像ともに水際でお蔵入りとなり、騒動には発展することはなかったよう。少しでも躍動感のある画をと、よかれと思ってやったことが、思わぬところで裏目に出てしまったようだ。》
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メルセデス・ベンツ日本のPRスタッフも滑稽だけれども、その記事を「少しでも躍動感のある画をと、よかれと思ってやったことが、思わぬところで裏目に出てしまったようだ。」で終わらせてしまう『日刊サイゾー』もそうとうなものである。
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これでは居酒屋で「ジョッキー4つ!!」と手を上げて頼めなくなるではないか。これは以前に書いたか。いやヤクザが「5つ!!」と頼んでもどうしても4つしか出てこないというギャグだったのかのう。もうなにもかもが朦朧としておる。
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もとい。「相葉が4という数字を指で作ってポーズをとってもらう」ことが「諸説ある差別表現にあたるのではないか」。こうしたバカげた思い込みが不要な怯懦を生み、逆にいつまでも差別意識を息づかせてしまうのである。『日刊サイゾー』これではマスコミとしての常識を疑われてもしかたがない。
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そーんな『日刊サイゾー』が、しつこいようだがいい調子。『日刊サイゾー premium』会員獲得大キャンペーン中だけのことなのか、そしてその“premium”もこれからどう転ぶのかはわからないけれども、とくに以下の座談会記事はおもしろかった。あ、“会員獲得大キャンペーン中”というのは勝手な想像である。
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[SMAP騒動の裏にいる魑魅魍魎…スーパー芸能記者が見る“年始め芸能報道”の正しい読み方【前編】](2017年1月22日配信)
[マスコミ不信を招いたSMAP騒動の余波…スーパー芸能記者が見る“年始め芸能報道”の正しい読み方【後編】](2017年1月21日配信)
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なぜか後編のほうが前編より1日早く配信されていることになっているのである。それはともかくごく一部だけ抜粋してご紹介しよう。
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《NHKが、大みそかの紅白歌合戦において、最大の目玉としてSMAP出演に動く中、その窓口を務めていたのが、所属先のジャニーズ事務所ではなく、田邊社長という時点で、SMAPの制御不能&空中分解ぶりが如実に表れているわけだが、草彅剛らSMAPのメンバーたちと親交の深い子飼いの大物タレント・タモリを『SMAP×SMAP』に出演させ、紅白への投入も辞さず、メンバーたちの説得にあたった田邊社長の目論見はあえなく霧散。
結果、SMAP出演は失敗におわったわけだが、辞退を真っ先に報じたのが、フリーアナウンサーの夏目三久と有吉弘行の交際&妊娠を報じたのが「日刊スポーツ」だったのは、偶然ではないはずだ。
「SMAPの紅白辞退のニュースは、言うなれば田邊社長にとって赤っ恥以外の何物のでもない。田邊社長がNHKサイドに『俺に任せろ。SMAPを紅白に出してやる!』とタンカを切ったことは業界内では広く知られていますからね。日刊にしてみれば、田辺エージェンシー所属の夏目アナのスキャンダル記事を完全否定されて、訂正記事まで紙面に出させられた恨みを晴らしたといったところでしょう」(スポーツ紙デスク)
そして、この日刊のスクープの裏には、水面下で激しい抗争を繰り広げているバーニングプロダクションの周防郁雄社長の暗躍があるという。
周防社長と田邊社長の対立が表面化したのは昨春のことである。
「バーニングに国税が入るということで、それまで周防社長に忠誠を誓っていた大手芸能プロダクションの複数の社長や出版社の社長などが一斉に周防社長のもとを離れて、田邊社長にすり寄った。しかも、彼らはIT関連企業を立ち上げて、その株で大儲けしたことで周防社長との対立の色に拍車がかかりました。そうした中で、周防社長がSMAPの独立騒動を妨害すれば、前出の田邊派が日本レコード大賞の“闇資料”を『週刊文春』にリーク、夏目&有吉の一連の報道など、水面下で激しい火花を散らしていた……という話が多くの芸能マスコミの間で囁かれました」(週刊誌記者)》
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芸能・マスコミ裏事情の暴露、痛快である。これがどこの出版社・新聞社にも属していないネットニュースならではの強みであろう。このままこれを続けられれば『噂の真相』の流れを汲む『LITERA』も厳しい。
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そうそう。今回の座談会がそうであるように、『日刊サイゾー』or『日刊サイゾー premium』がかつての『噂の真相』のような、週刊誌・新聞紙記者たちのフラストレーション発散の場になってくれれば楽しいと思うのである。「スーパー芸能記者」という手前味噌な呼び名も許そう。“premium”読者になってもいい。果たしてサイゾーに何本もの訴訟を抱えても続ける根性はありや?
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『日刊サイゾー premium』、とりあえずいまなら一部だけだけれども無料で読める。『日刊サイゾー』ホームページのトップにドドーンと掲出されている。おヒマな方はぜひお出かけいただきたい。私? 私はサイゾーからびた一文ももらってはおらぬ。ほしい。(了)
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