昨日は笑った。最初の一撃は「ドナルドトランピ」である。カリフォルニアで発見された新種のガの名前なのだけれども“トランピ”、ワケもなくおかしい。さっそくいつからかどうしてか部屋にあるトランプのことをこれからは「トランペ」と呼ぶことにした。
*
もちろんガの“トランピ”は第45代アメリカ大統領ドナルド・トランプ(Donald Trump)にちなんでいて、フルネームは「ネオパルパ・ドナルドトランピ(Neopalpa donaldtrumpi)」である。体長約9ミリ、いわれれば頭の上の金色の鱗粉がドナルド・トランプのヘアースタイルに似ているような気もする。しかし気もする程度である。
*
このガを発見し命名したカナダ人研究者のバズリク・ナザリによると「米国の危機的状況にある生息地の保護を続けるため、より多くの人の注目を集めたかった。この国には、まだ確認されていない種が多数存在する」なのである。(AFP・2017年1月19日配信)
*
2016年9月には“オバマイ”という新種の扁形動物が発表されている。こちらは第44代アメリカ大統領バラク・オバマ(Barack Obama)にちなんでいて、フルネームは「バラクトレマ・オバマイ(Baracktrema obamai)」である。
*
発見者トーマス・プラットという専門家は“オバマイ”の由来について「移動するのに驚くほどの障害に直面し、成長と繁殖のため宿主の免疫系と闘わなければならない」点を踏まえたといっているらしいけれども、あとづけの感じがする。また、家系調査をした際、自身の家族とオバマ大統領の家族が共通の先祖に由来することを知ったことからも影響を受けた、と語ったらしい。(AFP・2016年9月11日配信)。
*
“オバマイ”はマレーシアでカメに寄生している。
*
“トランピ”や“トランペ”というパ行の語尾変化がただひたすら滑稽さを醸すのに対して“オバマイ”に見られるア行の語尾変化にはなんとなくアフリカンで知的な雰囲気がある。“トランピ”はただのパーみたいである。移民を制限してパーな白人ばかりになったらどうするつもりだろう? 最終的にネイティブ・アメリカンだけの国にするというなら話は別だが。
*
次に笑えたのが狩野英孝の淫行記者会見である。狩野英孝は徹底的にパ行の人なので取材陣とのやりとりが半分以上噛み合っていなかったのである。それが朝から酒を飲んでドローンとしたアタマにぴったりマッチしていい気分であった。
*
「涙の謝罪会見66分」? 狩野英孝泣いてたっけ? 記憶にない。狩野英孝の涙よりも「野性の勘」発言と剃り過ぎた眉毛が印象的であったことは誰しもが認めるところであろう。
*
「野性の勘とか。働いたんです。嘘ついてることない? という1発目の質問で、間があったんです。で、何かあるなと。年齢とは思わなかったです」で、相手がまだ十代であることを突き止めたというのである。恐るべし狩野英孝、ハンターである。生まれながらのハンター。狩野マタギ。
*
しかしその野性の勘の発動の鈍さは責められてしかるべきであろう。とくに未成年であることは付き合う前に看取しなければならない。その意味ではなんの役にも立っていない。俳優をめざして上京して丸16年、都会の人混みに第六感まで奪われてしまったのか。徹底的にパ行なのに感覚まで鈍って、これまでどうやって生きてきたのであろう? やはり笑いの神さまがついているのであろうか?
*
おお、狩野マタギが付き合っていたというのは「赤血球」という地下アイドルグループのメンバーであったらしい。狩野マタギと付き合いはじめた昨年7月ごろに引退して、いまは千葉県の通信制高校 に学ぶ17歳である。重ね重ね恐縮であるけれどもそうとう若い。「赤血球」時代の写真で見るかぎり、若過ぎる!! とこの私でも野性の勘は働く。可愛いか可愛くないかといえばごくふつうである。ごくふつうの赤血球。
*
川本真琴(43)、加藤沙里(35)、六股疑惑、そして今回。狩野ロクマタギはなぜこうも女に見境がないのであろう? 郷里の宮城県立築館高校(偏差値Eランク)の先輩、宮藤官九郎も嘆いておられる。逆につねに女がいることが、あのあまり根拠のない自信に結びついていることはよくわかる。あれはモテるとはいわない。
*
なぜであろう? なぜあれほど女に目がないのであろう? うむ。当時『ロンドンハーツ』、現『金曜★ロンドンハーツ』(テレビ朝日)の総合演出を担当しているプロデューサー・加地倫三は、狩野ロクマタギについて「彼はピーターパンなんですよ。凄く純粋な男なんです」と語っている。狩野ロクマタギを歌手デビューさせるというドッキリで反響を呼んだ『ロンドンハーツ 50年に1人の勘違い男 ボク芸人やめますSP!』(2009年2月3日放送)のころ、つまり「50TA」のころのことである。
*
ピーターパン、なんとなくわかるような気がする。いつまでも子どもということである。狩野ロクマタギパンは、子どものように異性というかセックスと戯れているのかもしれない。常識だとかモラルという日常の垣根は通用しない。
*
フロイドによれば子どもにも性欲はある。「小児性欲」と呼ばれ、発達心理学の主要な柱をなしている。「小児性欲」は5つの段階に別れていて、これら性行動をともなわない性欲を充足させられるか否かがその後の人格形成に大きく寄与すると考えられている。
*
【小児性欲】
口唇期(満1歳ころまで)
肛門期(2〜3歳)
男根期(5〜6歳まで)
潜伏期(学童期)
性器期(思春期以降)
*
潜伏期に小児性欲は一時影をひそめ、子供の関心は知的方面に移行し、比較的感情が安定する。そしてそれから性器を中心とした性欲の満足が求められる時期、性器期に入るわけである。
*
うむ。そうするともちろん狩野ロクマタギパンは「性器期」以降にいるわけであるけれども、ここでは「男根期」、男根に関心が集中する時期だと考えたい。いつも用事もないのにチンチンをいじっているはな垂れ小僧、がぴったりのイメージである。
*
そういえば私は小学生のときの調理実習で、そんな同級生が素手でつくった「キュウリの塩もみ」を食べさせられたことがある。あのときどうして拒否しなかったのであろう? それからそいつは授業中にいきなり机の上に立ち上がり、半ズボンからチンチンを引っ張りだして
*
「これを見ろおーっ!」
*
と大声で叫んだこともあった。私はいったいどこのなんという学校に通っていたのであろう? どんどんわからないことが増えていく。
*
狩野ロクマタギパンはいずれしばらく謹慎したあとにまたテレビに出てくるのであろう。番組ももうすでに『金曜★ロンドンハーツ』に決まっているらしい。そのときの顔を見れば私もなんとか子ども時代のことを思い出せるような気がする。まだ酒が残っている。失礼した。(了)
OCN モバイル ONE データ通信専用SIM 500kbpsコース

【DHC】最大70%OFFのSALE開催中!

CMで話題のコスメやサプリがSALE中☆

0 件のコメント:
コメントを投稿