2016年7月17日日曜日

キムタクと事務所のイメージ回復のため存続するSMAP



風向きが変わる、潮目が変わる、といういい方があります。それまで支配的だったモノゴトやモノの見方、考え方などの流れが一転することです。あとになってから、ああ、あのときが……、と気付くこともよくあります。そのときはなにかよくわからなかったけれども、あとになって振り返ればなるほどツジツマが合っている、ということですね。



最近では、SMAPがTBSとフジの夏の音楽特番への出演を辞退したことが、それを強く予感させました。みなさんのなかにも、なにか腑に落ちない思いを抱えていらっしゃる方が多いと思います。



局からのオファーに対して辞退という判断、回答をしたのはもちろんジャニーズ事務所です。「新曲をリリースしておらず、十分なパフォーマンスができない」(「J-CASTニュース」2016年7月15日配信分 )ことが理由だそうです。



しかし、去年から今年にかけての解散騒動のあとです。ファンクラブ会報でSMAP存続を宣言しているのですから、ふつうであれば、この機会に、ぜひ実際に5人揃った姿をファンに見てもらいたいと考えます。メンバー間のギクシャクに勘づかれたくないにしても、1曲だけなら押し通せるでしょう。



TBSとフジにしても、SMAP5人勢ぞろいでの歌唱となれば高い視聴率が期待できます。しかも新曲はなくても、今年はデビュー25周年という強力なトピックがあるのです。積極的にオファーしたはずです。しかし、それやこれやを振り切ってまでの出演辞退です。ん? という感じになります。なぜでしょうか?



すぐに考えられることは2つあります。ひとつは、やはり解散は避けられないのではないか、ということです。6月初旬のファンクラブ会報での「SMAP存続宣言」にしても、このことについて直接的に発言していたのは木村拓哉ひとりだけです。それも「SMAPとして前に進んでいきたいって思ってるよ」(「スポーツ報知」2016年6月8日)という、いささか含みのあるものでした。



この木村拓哉の発言は、勘繰ればSMAPの名前は残るけれども中身は……、ともとれます。まあ、それはないにしても、木村拓哉にはSMAPの存続を宣言しておくという役割があり、また結果としてウソをついていたことになったとしても、いくらでもいいわけはきくのです。



SMAPが解散するということは、すなわちメンバーのうちの誰かがジャニーズ事務所を退所するということです。たぶん中居正広は決定的。中居正広のジャニーズ事務所内個人事務所の設立など、会社のなかに別会社があるということですからまったく理屈になっていません。



仮に中居正広の個人事務所が別会社、グループ会社として設立されたとしても、完全にジャニーズ事務所のコントロール下におかれます。これでは形だけのことで、中居正広には何のメリットもありません。ああ、SMAPの話は長くなるー。



で、SMAPを解散して中居正広をはじめとする4人全員か、あるいはその内の何人かが事務所を抜けていくとします。そのとき木村拓哉としては「オレはSMAPとして前に進んでいきたいって思ってたんだけど」といえばいいだけの話です。死人に口なし、みたいなものでしょう。



ですから、いまのところとしては、やはりSMAPは解散、それを最初にはっきり示したのが、あのときの夏の音楽特番への出演辞退だった、ということになりそうな気配です。



えっ? 5月にはジャニー喜多川がSMAPは絶対解散させないといっていた? あの方はジャニーズ事務所の経営に関してはまったく権限がないのです。権限があるのはメリー喜多川ひとりです。ジャニー喜多川、不思議な社長です。



で、夏の音楽特番への出演辞退の理由としてもうひとつ考えられるのは、ジャニーズ事務所によるSMAPの「なしくずし消滅作戦」なのではないか、ということです。経営的な損失をできるかぎり押さえ、事務所や木村拓哉にも傷を付けないSMAPの“事後処理”にむけて、実際に動きはじめたのではないでしょうか。



それはひとことでいうと、「なすがままの現状維持」です。“飼い殺し”というのとはちょっと違います。“飼い殺し”は、「その人が能力を発揮できるような仕事を与えないままに、ずっと雇って おくこと」です。SMAPの場合は、仕事をさせないというのではなく、あくまでなすがまま。きゅうりがぱぱ。



ですから今回の夏の音楽特番も、そもそもメンバー5人のあいだにはまだ不協和音があるし、5人揃っての生歌で出演などしたくないと思っているからその気持ちを汲んで辞退したのだ、という流れになります。



つまりメンバーの意思を尊重して、なすがまま、されるがままになってあげましょう、というわけです。そうすることでなにが起こってくるか、というと、SMAPのメンバーはワガママではないか、という印象が広がるわけです。メンバーの仲が悪いのはしかたがないにしても、ファンには誠意を持って接してほしい、ということです。



木村拓哉は「SMAPとして前に進んでいきたいって思ってるよ」と語っているのですから、悪い印象をもたれるのは、中居正広ほか4人のほうです。どうして少しだけ我慢して折れてやれないのか。これまでは土壇場の裏切りのせいでさんざん悪者扱いをされてきた木村拓哉ですが、やがてその印象も薄れていく、と。



要するに、ジャニーズ事務所は、事務所と木村拓哉のマイナスイメージがカバーされるまではSMAPを手放さないだろうということです。これ、なかなかありそうな話だと思いますね。自画自賛。



「なすがままの現状維持」であれば、可愛い弟、ジャニーの顔も立ててあげられるし、そもそも5人揃っての仕事はこれから入るであろうCM、「SMAP×SMAP」そして2020年の東京オリンピック・パラリンピックのほかはそんなに多くありませんし。



さて、中居正広はどう出るのでしょう? 私としてはそういうわけで、あくまで木村拓哉が悪、自分は善であり、その対立色が鮮明なうちに強行突破したほうがいいと思います。この9月、9月を逃すと、もう独立はありえないでしょう。あとはジャニー、メリー亡き後に期待するくらいですね。



それにしても、日本の芸能界は息苦しいです。テレビ局と大手プロダクションと広告代理店のやりたい放題です。まずはテレビ局の不動の既得権益があり、ここに大手芸能プロダクションが芸能人を送り込み、広告代理店がそのテレビ局から放送時間を買ってスポンサーに売り、莫大な金をせしめてくる。このむかしからの三つどもえが芸能人を縛り付けています。



たとえば、テレビに出演するには大手芸能プロダクション、あるいはその系列のプロダクションに所属していなければなりません。どんなに才能があっても、それだけではテレビには出られないのです。そしていまの日本の芸能のあり方では、テレビに出て顔を売らなければどうすることもできないのです。



新人がテレビに出演させてもらうためには、芸能プロダクションからの売り込みが不可欠→否でも応でも芸能プロダクションの門を叩く→芸能プロダクションが私生活まで厳しく束縛。これが日本の芸能界です。で、タレントが貰うギャラは上に立っているオトナたちに較べてスズメの涙。おかしいのです。



芸能のテレビ依存がいまほどでなくなれば、状況は少しづつ改善されていくだろうと思います。とくにこの場合、“世界”という意味での芸能の“シーン”が育ってくれれば、と思います。テレビ中心の薄っぺらいものではなく、そこだけでタレントの生活を支えられる“シーン”ですね。



ああ、もうこうなったら、みなさん腹をくくって、もういちど日本の芸能の原点に還りましょうか。あしざまに罵られても、さげすまれても、たまには橋の下で眠るのもいいものかもしれません。(了)



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