2016年7月16日土曜日

男は死ぬまで子どもをつくれる時代なんだよなー。でも哀しい



ローリング・ストーンズのミック・ジャガー(72)が8人目の子どもの父親になるそうです(「シネマトゥデイ」2016年7月15日配信分)。ミック・ジャガーの広報がイギリスのタブロイド紙『The Sun』に明らかにしたといいますから、事実でしょう。



72歳で父親、というところにグッとくるものがあるわけです。子どもの人数だけでいえば、ビッグダディ(林下清志、51)がつくった子どもはミックより2人多い10人ですし(戸籍上の累計は18人)、その10人も、ついこのあいだ、第2次世界対戦中の“産めよ殖やせよ”の時代には、それほどめずらしくはなかったようです。



すでに孫がいるというのにもグッとはきません。72歳でお相手がいる、そのことにグッとくるのです。そうです。自分ひとりで子どもをつくるのはまだまだ難しいのです。で、今回のミック・ジャガーのお相手は、29歳のアメリカ人バレリーナ、メラリー・ハムリックだそうです。29歳。



つい先ほどまで、近所の居酒屋のオヤジとこの件についていろいろと討議を重ねてまいりました。もっとも重要なテーマとして浮上したのは、自分が72歳だとして、万一、29歳の女と付き合いはじめて肉体関係に発展しそうだ、となった場合、なにが一番気にかかるか? です。



で、いまはED治療薬がいろいろありますから、年寄りにつきものだった勃起不全の心配はあまりない、と。ああ、すみません。世間体とか外聞とか親類縁者とか、そんなもの関係ありませんから、ワシら。



すると次には十分な筋力が維持されているか、が気になります。腕立て伏せの態勢で自分の体重を支えられるのか? あるいは仰向けの態勢からすっと体を起こせるのか? ヨッコラショ、とならないか? そしてその腹筋の持久力は? おお、いまからすぐにでもトレーニングをはじめなければ。



ミック・ジャガーのようにアメリカ人バレリーナが相手であればこちらの筋力はそれほど問題にはならないはずだ、という居酒屋オヤジの偏見に満ちた主張は、あまりにもパラダイスすぎるので却下しておきました。



次には体臭です。これもいろいろなデオドラント商品が出回っているので、そうも深刻な問題にはなりません。まあ、デオドラント石鹸は必須でしょうね。衣類の洗濯は「トップ スーパーNANOX」で、ぜひ。便利な時代になりました。風は高齢恋愛に向かって吹いているようです。



しかし最後に残ったのが、肌の老化です。シミ、黒ずみ、小ジワ、とくに尻タブの下にできるシワ。うむ。肉が落ちた太腿も問題……。これらについては、われわれとしてはおいそれとは対策が打てません。



それで飲み屋オヤジと慎重に対応を考えた結果、照明を消す、ということで結着しました。ミック・ジャガーも尻タブにシワがあるのでしょうか? シミ、 黒ずみ、小ジワなどは金さえ出せばなんとかなるような気がしますけれども。



あと、髪の毛がないことに飲み屋オヤジはずいぶんこだわっていました。しかし、どうして暗闇のなかでさえ髪の毛がないことが問題になるのか、私には不明です。説明もしてくれませんし。刈り込んで黒々とした坊主頭は逆にウェルカムかもしれぬ、と呟いていましたが、なんのことやら。このごろ下ネタが多くなってきたようで恐縮です。



そんなこんなのバカ話の果て、議論はやはり実現可能性はどうなの? 実現するためにはどうすればいいの? という、夢から覚める、いちばんつまらない話になります。まずは金。なし。実現可能性ゼロ。



ところで、ちょっと気がついて調べてみましたら、ミック・ジャガーは、29歳のアメリカ人バレリーナ、メラリー・ハムリックと付き合いはじめるそのおよそわずか3ヵ月前、2014年3月17日、ファッションデザイナーであった恋人、ローレン・スコット(享年49)を自殺で喪っているのです。



そのときまでローレン・スコット の13年来のパートナーであったミック・ジャガーは激しく打ちひしがれ、ワールド・ツアー中だったストーンズはオーストラリアとニュージーランドでの全公演を無期限延期すると発表した、とニュースにもなっていました。



ところが激しく打ちひしがれて約3ヵ月後、当時27歳だったアメリカ人バレリーナ、メラリー・ハムリックとの交際をスタートさせているのです。こういう男はけっこういて、愛する妻が亡くなってガックシ、と思っていたら、いつのまにかちゃっかり再婚していた、というケースもままあります。にしきのあきら(67)とか、蛭子能収(68)とか。



おお、そういえば川口松太郎(享年85)が亡き妻を偲ぶエッセイ『愛子いとしや』を書きつつお見合いに精を出していた、というお話もありました。また古い話ですまんのう。ちなみに松太郎の長男が“川口探検隊長”川口浩(享年51)だったんじゃ。



ミック・ジャガーの場合、2014年の6月、アメリカ人バレリーナ、メラリー・ハムリックとの交際が公になった際に、亡くなったパートナー、 ローレン・スコットの姉から以下のように激しく非難されています。 “アメリカ人バレリーナ”、というのがしつこくてすみません。



《「考えれば考えるほど怒りが込み上げてきます。妹はもっと敬意を払われるべきです。亡くなってまだ3ヵ月もたたないんですよ。この一件で、ローレンが抱えていた問題には思っていた以上にミックが関わっていたように思います。彼の行動に驚きはしません。ローレンが彼とこれ以上関わらなくて済むことにホッとするだけです」と姉のジャン・シェーンはDaily Mirror紙にコメントしている。

「妹はもっときちんとした扱いを受けてしかるべき人で、ミックはひどいことをしたと思います。残念です。彼は今までどおり、何もなかったかのように女性と遊ぶ中、わたしたち家族は大きな喪失感を抱いています。ローレンはミックなしでも、さまざまなことを成し遂げました。彼女を素晴らしいと思っていた人も多いのですから、こんなくだらないことでローレンの名前に泥を塗ってほしくありません」と付け加えた》(「BANG Media International」)



まあ、微妙ですね。ミックと付き合ってしまったことで妹の価値が失われる、といってしまえば当の妹をも責めている感じになってしまいますし。



ともかくですよ。このときミック・ジャガー、70歳ですか。よくやる、という言葉では十分にいい尽くせない、鬼気迫る執念のようなものを感じますね。飲み屋オヤジはミック・ジャガーというキャラクターを維持するため、という見方をしていましたけれども、たとえそれにしてもスゴいです。老人施設での痴話喧嘩の果ての刃傷沙汰というのとはまた次元の違う闘いです。



そうなのです。ここまでくると、なんだか私には、ミック・ジャガーは闘っているように見えるのです。なにと闘っているのかといわれれば、ただ老いと闘っているというのではなくて、もはやあたりまえの自然の成り行き、雨は空から地面に降ってくる、というような、冒し難い摂理と闘っている、という気がします。



まさに見果てぬ夢、絶対をかいま見んとする、神への無謀な挑戦です。できれば私も挑戦してみたいものですけれども、この闘いにはたぶん莫大なお金がかかるのです。年寄りは、とりあえず大金持ちでないとこんな酔狂にすらエントリーできないのです。ああ、いやだいやだ。(了)



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