2016年7月18日月曜日

風水師ユミリーって、ずいぶんいかがわしいよねえ?



ユミリー、ご存じでしょうか? 以前このブログでも取り上げたことがあります。風水師の直居由美里(60)です。取り上げたのは、この直居由美里が、市川海老蔵(38)と小林麻央(33)が結婚したときに新居の改装についてアドバイスし、その一方で藤原紀香(45)の相談にも乗っていたらしく、それぞれ幸せそうでもありそうでもなし、たいへんだなー、と思ったのがきっかけでした。



おお、ユミリー、川島なお美とも親交があったと「Wikipedia」には書いてあります。たいへん申しわけありませんけれども、この人いったいなんの役に立っているのでしょう? つねづねそんなふうに感じていたわけです。



で、そうこうするうち、このたび『女性セブン』(2016年7月28日号)が土用の意味や過ごし方について、ユミリーにインタビューしていましたので、それを読んでみようと思ったわけです。「土用の丑の日」の土用ですね。タイトルは《今夏の土用は7/19~8/6 滋養のあるもの摂り身辺整理を》であります。



まずは前半部分です。土用の丑の日について説明しています。とはいえほとんど暦にも書いてあるような内容なので、メンドくさい人は飛ばしていただいてけっこうです。



《夏の土用にはどんな意味があるのでしょうか。実は知っているようで知らないですよね。ユミリーこと風水専門家・直居由美里さんに、土用の意味や過ごし方を聞きました。

* * *
 今年の土用の丑の日は、7月30日。スーパーやコンビニでの告知で、うなぎを食べたくなる人が多いでしょうが、土用の丑の背景には風水が深くかかわっています。

陰陽五行は季節に対応します。春が木、夏が火、秋が金、冬が水。そして季節の変わり目が土です。だから土用は年に4回あります。この7月の土用は夏から秋への変わり目です。

これから夏本番なのに、季節が変わるのが実感できないでしょうが、これから起こる兆しを早めにキャッチし対策を立てるのが開運の基本です。地上では暑い日が続いても、天の気は土用の期間に変化が始まっているのです。

そして風水では、冬から春、夏から秋への変化を重視します。冬から春に変わる日は立春で、前日が節分です。節分は陰から陽へと「気」が変わるタイミングですから、運気の拡大を願って豆をまいたり、恵方巻を食べます。暗く厳しい冬が終わり、生命力あふれる春を迎える喜びが背景にあります。

反対に8月7日の立秋を境に、陽が徐々に失われ陰が強くなっていきます。地上では暑い日が続くので、秋の気配は感じられなくても、着実に日は短くなり、日没時間が早くなります。

いつまでも陽の時間が続くと思い込んで調子に乗っている人は、足をすくわれます。そして、季節の変わり目で体調を崩して、いざという時に踏ん張れず、そこから運気が低迷することもあります。

土用の期間は約18日間で、今年の夏の土用は7月19日から8月6日まで。丑の日は12日に1回巡って来て、年によっては2回あることもありますが、今年は7月30日の1日だけです。》



づいて後半部分です。ようやく土用のうなぎの話になりますが、その他の家事に関するアドバイスもあり、完全に“暮らし歳時記”の趣になっています。ですから家事に興味のない方は飛ばしていただいてもけっこうです。



《土用の丑の日にうなぎを食べる習慣は、江戸時代に平賀源内が考案したという説がありますが、季節の変わり目で体調を崩しやすい時期に栄養価の高いうなぎを食べることは理にかなっています。

うなぎ以外にも、丑の日にちなんで「う」のつく安くて夏バテに効く食べ物を摂るといいとされています。うどんはのどごしがよく、食欲がない時でも食べられますし、梅干しはクエン酸に疲労回復効果があります。

ただし、食べすぎは禁物です。土の気は、万物を取り込む性質があることから、土用は体重が増えやすく、ダイエットしにくい時期ですから気をつけてください。

土用の期間には土いじりはしないほうがいいといわれます。土用の前から継続してやっていることなら大丈夫なので、花や木を植えるのなら7月18日までに済ませるか、土用明けの8月7日以降にするといいでしょう。定期的な植物の世話は、土用の期間でも問題ありません。

そして、ぜひ実行していただきたいのが、土用の虫干し。衣類や書籍などを箱から取り出し、風を通すことです。しまいこんだままにして、カビが生えたり虫に食われるのを防ぐためです。土用の期間は大きな買い物も控えたほうがいいとされています。新しく買うよりも、すでに自分が持っている物を見直し、整理しましょう。

衝動買いしたけれど、一度も袖を通すことなくクローゼットに押し込んでいる服はありませんか? あるいは、買っただけでページを開いていない本など、そうした物をきちんと使いこなすことで、家の中がすっきりして、出費も減ります。》



さて、たしかユミリー、「易聖」の称号も得ているはずなのですが(「直居真由美オフィシャルサイト」)、どこに実際的な風水や占いがあるのでしょう? これはユミリーでなければ、というところがとくに見当たりません。



で、この“暮らし歳時記”の内容がまた古色蒼然としているわけです。土いじりや虫干しなどというのは、若い夫婦もほぼ庭付きのアパートか戸建てに住んでいた時代のお話で、現代のマンション暮らしの身にはピンときません。



では、ページが余ったので、という埋め草記事なのでしょうか。それであればわざわざユミリーにギャラを支払うまでもなく、編集部内部で処理できそうなものです。出版元は1922年創設の小学館ですから、記事のストックはたくさんお持ちのはずです。



おお、「読書世論調査」(毎日新聞社・2014年版)の『あなたがこの1ヵ月に読んだ週刊誌はどれですか? ※重複回答可』によりますと、『女性セブン』は50代の19%、60代では22%が読んでいたそうです。割合でいうと60台が全体のトップです。なるほど、そういうわけで、こうした古めの“暮らし歳時記”のニーズはたしかにあるのでしょう。



おっと、話は少しそれますが『女性自身』はもっと高齢化が顕著ですね。先ほどと同じ10歳ごとの区切りで最も読んでいた割合が多かったのは70代(33%)なのです。さらに60代(30%)、50代(29%)と続きます。20代はぐっと減って7%。どおりでジャニーズ事務所から取材拒否を喰らっても平気なわけです。



うむ、オババさまのためにやはり“暮らし歳時記”は必要だ、ということなのでしょう。しかしオババさまとはいえ現代のオババさまなので、むかしのように無著名記事ではあまり関心をひきません、それでだれかの名前を冠して、ということになったのでしょう。



そもそもこの記事、「土用の意味や過ごし方を聞きました」とはいうもののインタビュー形式にはなっておらず、モノローグにリライトしてあるにしては文章がまとまりすぎています。ユミリー、実は名前だけを貸して、原稿は編集部内で書いた、というのがほんとうのところのような気がします



なにをいいたいのか、と申しますと、こういう、はっきり申し上げて実体のはっきりしない仕事、つまり易だとか占いだとか超能力だとか、心霊術だとか、は不滅なのだろうな、というつまらないことでございます。



すっかり信用しているわけではないけれども、いわれたとおりにしているとなにか安心できる、癒された気分になる。この「土用の丑の日」の話にしても、なにかありがたくなる、つまりヒーリング的な効果で命脈を保っていくのだろうなあ、と思うわけです。芸能人と洗脳の問題も、たぶんそういうことでしょう。



で、この部分に、本人が意識していらっしゃるかいらっしゃらないかにかかわらず、心理操作のテクニックを使う方々もいらっしゃるわけです。たとえば1960年代から1980年代にかけて、トランスパーソナル心理学をもとにさかんに開発されたメソッドがあります。その一部は自己啓発セミナーに流用されています。



そして心理操作のテクニックを使う方々の多くは絶対的な進化論支持者、しかもいわゆる優生思想のもち主で、人間社会も弱肉強食だといってはばからないタイプです。要するに、そんな人に安心や癒しを求めて心を開くと、食われてしまいますよ、ということです。



ですから、ああ、ユミリーまた名前貸しで稼いでいるなあ、という、皮肉で冷めた見方も大切だ、と私は思うわけです。ところでユミリー先生!! 人のヤルことなすことがいちいち気になる心の狭さをなんとかするインテリアは、どんなものでしょうか? (了)



なんでもいいから。どうせ買うなら。↓↓ここからお願い!! 
マジで売れていません!! 右のカラム分もよろしく!! お腹すいたー


ソニーストア 

WOWOW ソニーストア

 
 

 ソニーストア

 
HP Directplus -HP公式オンラインストア- 

 サントリーウエルネスオンライン

ソニーストア 
ソニーストア 

 

ブックオフオンライン 


WOWOW








0 件のコメント:

コメントを投稿