フジテレビとジャニーズ事務所はとっても仲がいい、のか? それとも落ち目の坂を転がり続けるフジテレビはジャニーズ事務所に嫌われるのがものすごく怖い、のか? まあ、フジテレビの身になれば、ここでジャニーズから“総引き上げ”なんてチラつかせられたりしたものなら、震えを通り越して悲鳴のひとつも上げるだろうなあ、と私は思う。
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それほど最近のフジテレビとジャニーズの結託ぶりはシドイ。しかも、ただいま熱心に手がけていることはSMAP問題の事後処理、後片付けである。単純なバーター出演とかいう話ではないのである。それならいまにはじまったことでもなくいまここに取り上げる必要もない。とてもまともな話ではないが、すでに慣例である。
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で、フジテレビとジャニーズ事務所、悪の結託がただいま力を入れて取り組むミッションをもう少し具体的にいえば、「木村拓哉の悪いイメージを回復させ、SMAPをはやく忘れ去らせるキャンペーン」である。
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ジャニーズ事務所にとって木村拓哉(43)はSMAPの突然の離脱、解散を阻止した英雄であり、中居正広(43)以下の4人は主君に弓を引いた逆賊である。おお、これまた古くさくてすまんのう。ともかく、ジャニーズ事務所としては中居正広以下4人については、おそらくは面倒も見たくないというのが本音だろう。対して木村拓哉は、事務所に忠誠を貫けばこんなによく面倒を見てもらえるのだ、というショーピース(お手本モデル)の道をまっしぐらである。
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問題なのは、「木村拓哉の悪いイメージを回復させ、SMAPをはやく忘れ去らせるキャンペーン」は、いってしまえば大衆操作だからだ。わかりやすく極端な例を挙げると、どこかの金持ち大企業とテレビ局が一緒になって自民党支持者を増やしましょう、とキャンペーンを打っているようなものである。であるからコレ、はっきりした資料が整理できれば、高市早苗総務大臣(55)が大見得を切った「電波停止」に相当する大罪である。ちなみに高市早苗、ゴジラの胎児に似ている。見たことはないけれども。ゴジラは胎生か?
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では、フジテレビ&ジャニーズ事務所がどんなことをやらかしているのかを、具体的に見ていこう。まずは木村拓哉(43)の悪いイメージの回復、である。これは“木村拓哉アゲアゲ特集”ではないかと物議をかもした7月25日放送の『SMAP×SMAP』(フジ)について、『日刊サイゾー』(2016年7月27日配信)が伝えている。抜粋してご紹介する。
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『「木村拓哉先輩、ついて来てもらっていいですか?」と題した同放送では、木村以外のSMAPメンバーの姿はなく、ゲストとして俳優の濱田岳と桐谷健太が出演。木村は、濱田と水圧で上空に舞い上がる最新アクティビティ“フライボード”に挑戦し、初めてとは思えない乗りこなしを見せたほか、桐谷とハンドメイドキャンプに挑戦した。
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「フライボードでは、うまく乗りこなせずに水没を繰り返す濱田と、最初から自在に乗りこなす木村が対比。キャンプでも、桐谷のワガママを聞き入れ実現させる、木村の手際のよさが際立つ内容だった。編集段階で、木村のかっこいい場面だけを寄せ集めた可能性もあるが、少なくとも視聴者には『なんでも華麗にこなすキムタク』という印象が強く残る番組となった」(テレビ誌記者)
〜略〜
「ほかのメンバーは先月、同枠で放送された冠特番『中居正広の神センス☆塩センス!!』『SMAPバラエティつよしんごろうの境界線クイズ2016スペシャル!!!』でそれぞれ司会を務めたため、残った木村が今回、クローズアップされた形。しかし、ほかのメンバーが司会を務めた特番は、多くのタレントが出演していたのに対し、今回はまさしく『キムタクによる、キムタクのための、キムタクの番組』という内容。『特別扱いされている』と揶揄されても仕方ない」(同)』
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しかしまあ、こうした番組ごとの仕掛けについては、通常の演出の範囲で他意はない、といえないこともない。ところがその“演出”が明らかに不自然だった番組もある。こうなると1番組だけの話でもないし、局としての意図を感じざるを得なくなる。
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それがたとえば7月18日放送の『2016FNSうたの夏まつり~海の日スペシャル~』である。「木村拓哉の悪いイメージを回復させ、SMAPをはやく忘れ去らせるキャンペーン」の、“SMAPをはやく忘れ去らせる”ほうの例として挙げておこう。『ビジネスジャーナル』(2016年7月27日配信)からの抜粋である。
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《同番組には昨年まで5年連続で出場していたSMAPが出演しなかったことが話題を呼んだ。フジ側はオファーをしたものの、新曲リリースがないことと十分なパフォーマンスができないという理由でジャニーズ事務所側が見送ったという。
同番組では、『2000人が選ぶ今聴きたい夏の名曲100選』が発表されたが、このなかにSMAPの曲はひとつも入らなかったことが、テレビ局関係者の間で密かに波紋を呼んでいるという。
「普通に考えれば、SMAPの代表的な夏歌である『青いイナズマ』や『BANG! BANG! バカンス!』が入ってもおかしくない。出演を辞退されたから外したのではないか、という見方が広まっています。今回のランキングがどのようにしてつくられたかは定かではありませんが、このようなランキングは“出演者ありき”でつくられるケースも多いのが番組制作の実状です。“2000人が選ぶ”とは謳っていますが、実際にどのような調査をしたのかは不明。番組はこのランキングをベースに進んでいったのに、その根幹に疑問が持たれるようでは、視聴率が伸びなかったのも納得できます」(テレビ局関係者)》
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ご承知の通り、SMAPは7月16日放送の『音楽の日』(TBS)の出演も辞退している。理由は、オモテ向きフジの『うたの夏まつり』と同じく「新曲リリースがないことと十分なパフォーマンスができない」であった。
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しかし実際はSMAP5人の関係が、揃ってナマで歌える状態にないこと、そしてジャニーズ事務所も5人のSMAPを見せたくないこと、である。「あ、そう。5人では気まずくて出たくないならそれでいいから」。おそらくは中居正広、木村拓哉両方のワガママを聞いているフリをして、着々とSMAPの存在を消しにかかっているのである。
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『ビジネスジャーナル』の記事は続けて近藤マッチ彦(52)にも言及している。近藤マッチ彦はジャニーズ事務所の取締役に就いていると噂されるほどのガチガチの体制派だ。メリー喜多川(89)のお気に入りである。これをまた『2016FNSうたの夏まつり~海の日スペシャル~』が持ち上げているというのである。
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《SMAPの曲が入っていないことと同時に、90位に近藤真彦の『情熱☆熱風 せれなーで』がランクインしていたことに対して、ネット上では疑問の声が多く上がっている。
「そもそも1982年1月に発売された冬の曲ですからね。マッチの曲なら、同じ年の夏に大ヒットして一般的にも馴染み深い『ハイティーン・ブギ』ならわかりますよ。なぜ、『情熱☆熱風』なのか。『夏の名曲100選』という企画なのに、なぜ“冬の歌”が90位に入るのか理解に苦しみます。近藤といえば、いわずと知れたジャニーズ事務所の最年長タレント。一方のSMAPは今年初めに独立騒動を起こした、いわばジャニーズにとっては問題児。そこでフジは、わざと『ジャニーズ事務所に気を遣っています』と視聴者にわからせるための巧みな高等戦術なのかと、勘繰りたくなるほどの謎です」(同)》
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細かなことからコツコツと、である。そしてジャニーズ事務所のためなら「2000人が選ぶ今聴きたい夏の名曲100選」に細工をすることくらい、フジテレビはたぶんなんとも思っていないのである。こうして着々とフジテレビ&ジャニーズ事務所による「木村拓哉の悪いイメージを回復させ、SMAPをはやく忘れ去らせるキャンペーン」は遂行されているのである。
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それにしてもジャニーズ事務所、カルチャー誌『SWITCH』(スイッチ・パブリッシング)8月号に木村拓哉の特集を組ませるなど、広告代理店が介在しているのではないかと疑わせるほど、そのイメージ回復に本腰なのである。しかしおおかたの視聴者にとっていまのところそれは逆効果だから、もう少しでヒール(悪役)木村拓哉が誕生するだろうと楽しみなのである。
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そんなジャニーズ事務所に、フジテレビは『FNS 27時間テレビ フェスティバル!』(7月23日〜24日放送)でも、またもしっかりと媚を売り、尻尾を振って見せていたのである。
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かつて“SMAPの育ての親”と呼ばれ、チーフマネージャーであった飯島三智(59)が担当していた「Kis-My-Ft2」と、藤島ジュリー景子副社長(50)が手掛ける「Hey!Say!JUMP」が対決するコーナーを設けたのである。大サービス!! もちろんこれは「もう“SMAP派”は存在しない」というメッセージだ。
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ジャニーズ事務所、金と体力にモノをいわせてグイグイ押しているのである。ああ、大きいところでは『SMAP×SMAP』は終了して、後番組にKinKi Kidsをねじ込むという話もある(『リアルライブ』2016年7月20日 配信)。
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このままでは時が経てば経つほど、中居正広以下4人のイメージは削がれ、おとしめられていく。7月22日の当ブログにも書いたけれども、だから中居正広の独立は急がなければならないのである。契約が終了するこの9月に少なくともなんらかの手を打たなければ、未来はない。
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歴史は勝者がつくるものである。よくいわれていることだ。つまりSMAPの存在そのものがいつか歴史から抹殺されるだろうということである。冗談ではなくメリー喜多川、そこまでやるオババである。恐るべき89歳。実際にジャニーズ事務所の“正史”には、かつて在籍していた森且行(42)すら、最初からいなかったことになっている。
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敗者になりたくなければメリー喜多川の手の届かないところで、新しい自分の道を切り開いていくしかない。いま中居正広に期待するのはそのことである。
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しかし最後に、また繰り返しになるけれども、フジテレビのていたらくである。ジャニーズ事務所にくみして大衆操作をおこなおうとするその姿勢は、すでに許容される範囲を超えているのである。メディアとしての自殺行為である。
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これでまたまたフジテレビの信用は大幅に失墜というか、地表からさらに沈んで地の底深く潜り込んでしまったのである。もうこうなってしまったら、サバンナの八木真澄(41)にしか呼び戻せない。(了)
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