柴咲コウ(34)が所属事務所のスターダストプロモーションとのあいだになにかトラブルがあり、今年の春に強引に独立していたそうです。で、お決まりの干す干されるというお話しになっています。『ビジネスジャーナル』(2016年7月23日配信)から抜粋してご紹介しましょう。
*
《「マスコミが柴咲の交際報道に関してスターダストに問い合わせた際、同社は『柴咲コウはウチを辞め、現在は業務提携』と答え、柴咲の担当マネジャーの連絡先を教えてきたといいます。さらに、この担当者は柴咲が設立した個人事務所のスタッフになっているのですが、女優・江角マキコのマネジャーと同一人物だったのです」(テレビ局関係者)
江角もまた、14年にそれまで所属していた研音を離れ、個人事務所インクワイヤーを設立。マネジャーは「今年の春から柴咲も担当するようになった」と説明し、交際については「本人に任せている」との回答だったという。
「柴咲はスターダストと一悶着あったようで、自らマネジャーを見つけて強引に独立したといわれています」(芸能事務所関係者)》
*
記事中の「交際報道」というのは、『サンケイスポーツ』(7月6日)によると“和牛王”(39)だそうです。“和牛王”はブランド和牛の情報発信を手掛けているのだそうです。それはともかく、
*
《「スキャンダルは圧力で潰すなど、所属タレントは徹底して守るスターダストですが、その一方で反旗を翻した者には容赦がない。そんなタレントには嫌がらせのような情報リークを行うのが、同社の常套手段なのです。09年9月に退社した女優・沢尻エリカも、その後すぐに大麻報道が出ました。最近、スターダスト関係者は『柴咲はそのうち必ず足をすくわれる』とうそぶいているそうで、大河ドラマが始まる前後で、なんらかのネガティブ報道を仕掛けてくる可能性があります。柴咲が今後、業界から“干される”日が訪れてしまうかもしれません」(スポーツ紙記者)》
*
といいますから穏やかではありません。柴咲コウの他にも、能年玲奈=nonはじめ、所属事務所からの独立、退社がらみのトラブルはいくつもあります。堀北真希(27)の場合は、女優業からの引退を求めての冷戦が伝えられています。所属事務所はスウィートパワー。
*
これも『ビジネスジャーナル』(2016年7月18日配信)が、「堀北の所属事務所の事情に詳しいスポーツ紙関係者」の話として、次のように伝えています。
*
《「妊娠は、彼女が芸能界を引退するためにつくった既成事実です。もともと堀北は結婚を機にいさぎよく芸能界を引退した山口百恵に憧れていたことから、かねてから一部業界関係者の間では『結婚をしたら引退するだろう』と思われてきました。その一方で、女優としてどんどんその名前が大きくなっていくことから、引退は現実的な話ではなくなったとも思われていました。そんななかでの昨年8月の山本との結婚は、関係者にとっても電撃的で、想定外の早さでした。14歳の堀北をスカウトし、NHKの連続テレビ小説で主演を張るほどの国民的女優に育て上げた社長も、驚いたうちの1人でした」》
*
同記事のなかで、「堀北が女優として大成する以前から見守ってきたというテレビ局関係者」は堀北真希の心情をこう推測しています。
*
《「彼女は口数は少ないですが、芯がしっかりある子。映画『ALWAYS 三丁目の夕日』(2005年)で女優としての実力が認められる前は、清純派のグラビアアイドルとして認知されていました。縁があって入った芸能界ですが、彼女自身は学校にも行けない。同世代の友達もできない芸能界の仕事が好きではなかったようです」》
*
事務所側の理屈としては、ズブの素人から育て上げてせっかく稼げるようになったのに勝手にいなくなられても困る、ということなのでしょう。とうぶんは出産を見守るスタンスのようですが、まだあきらめてはいないようです。
*
この、“せっかく育て上げたのに……”は、若手芸能人の独立問題がモメる原因のほとんど定番です。たとえばジャニーズ事務所でも、郷ひろみ(60)、田原俊彦(55)から赤西仁(32)まで、さまざまありました。
*
さきほどの柴咲コウも14歳のときに池袋のサンシャインシティを歩いているところをスターダストプロモーションにスカウトされたといいますから、この“せっかく育て上げたのに……”パターンでしょう。そして、その最近のきわめつけが、ご承知、能年玲奈=nonです。
*
ここの事情をまたまた『ビジネスジャーナル』(2016年7月18日配信)が手際よくまとめています。あ、今回の資料はすべて『ビジネスジャーナル』からです。『ビジネスジャーナル』、気がつけば密かにこの手の問題に注力中です。2014年に設立された『サイゾー』グループの情報サイトです。
*
《「能年が所属して以降、レッスン等で発生した費用を考えると、新人として出演したNHK連続テレビ小説『あまちゃん』のギャラ、また数本のCMでは、どう考えても採算がとれません。彼女の月給が5万円という報道に批判もありましたが、どこの事務所でも新人の手取りが数万円というのは、ごく当たり前の話。いざ回収という段階になって、直接話もせず身勝手に独立を宣言するなど、“干される”のは当然の流れといえるでしょう」(有名芸能事務所関係者)》
*
で、これが、まずは未消化分の契約延長の主張、さらに契約終了後も「能年玲奈」を芸名として使用する場合には同社の許可が必要だとする“警告”、というカタチで実行されつつある、ということです。「未消化分」というのは、 能年玲奈=nonが仕事を拒否し、話し合いにも応じなくなったこの約1年半を指しています。
*
素人から育て上げ、「いざ回収という段階になって、直接話もせず身勝手に独立を宣言」されると困るのであれば、最初の契約の段階でそこを明文化しておくべきでしょう。しかしそうするためには事務所側が収支を明確にしなければならない、などの諸事情が足を引っ張っているのでしょうけれども。
*
能年玲奈=nonが不運だったのは、例の生ゴミ先生、滝沢充子(54?)に捕まってしまったことだと思います。こうした、いわば泥臭い業界内のしきたり、不問律そのものに深く関わるお話に、芸能界については素人同然のオバサンが出てきてもうまくさばけるわけがありません。
*
とにかく能年玲奈=nonをいかすのであれば業界の外の常識をもち出してあれこれ申し立てるのではなく、一歩引いてオトナの交渉をすべきだと私は思います。結局は金の問題なのですから。でも、以前にも書きましたけれども、こういうオバサン、“時代に風穴を開けるのよ!!”とか息巻くとなかなかおさまらないのです。
*
で、能年玲奈=non+滝沢充子側は6月末で契約が終了したと解釈して、『週刊文春』や『FRIDAY』に登場し、さかんに仕事復帰をアピールしています。しかし、残念ですけれども、滝沢充子が早めに手を引かないかぎり、能年玲奈=nonは早晩、芸能界から消えるでしょう。
*
おっと、そういえば『ビジネスジャーナル』(2016年7月23日配信分)にはこんな記述もありました。
*
《さらに「フライデー」で掲載されたグラビア写真については、こう苦言を呈する。
「顔こそ魅力的でかわいかったけれど、同じような構図だったり表情が微妙だったりで、グラビアとしては最低レベル。きちんとした事務所がついていれば、絶対にあのような写真にOKは出しません。トラブルがあった以上、CMやドラマの仕事は当然しばらく無理だとしても、こんな仕事ばかりしていたらそれこそファンは減る一方だと思いますよ」(有名芸能事務所関係者)》
*
そんなこんなですったもんだしているあいだに、能年玲奈=nonを追撃する新人も次々に登場しています。岡山の奇跡・桜井日奈子(19)だとか。もう、ここまで問題があからさまになっているのに実効的な対応ができず、ヘタを打つ能年玲奈=nonのケースは、干す干されるというよりも、自滅としかいいようがない、と私は思います。
*
もちろん、所属タレントのすべて、私生活まで支配しようとするいまの芸能界のシステムはまったくよくありません。ただ、たとえそうであろうと、いまの段階で能年玲奈=nonを生き残らせようとすれば、もっとしたたかに妥協点を探らなければならないと思いますし、それがオトナの責任というものだとも思います。
*
さらにもうひとり、事務所と静かにバトル中の女優がいます。井上真央(29)です。こちらは子役時代からの活躍があり、現在の所属事務所、セブンス・アベニューに育ててもらったというわけではありません。しかしギャラに不満を抱えていて、独立を模索しているのではないか、といわれています。『ビジネスジャーナル』(2016年7月22日配信分)は以下のように伝えています。
*
《井上といえば、今年4月に一部スポーツ紙で所属事務所からの独立騒動が報じられて話題を集めた。
「騒動の発端は3年ほど前、井上さんが『独立したい』と所属事務所に申し出たこと。理由は『ギャラが安いから』で、上積みしてもらえない場合、他の事務所への移籍もにおわせたそうです。その後、昨年のNHK大河ドラマ『花燃ゆ』の主演が決まり、親御さんに家を買ってあげる際に所属事務所の社長からお金を借りたなんて話もあって、一度は翻意したものの、昨秋に再び所属事務所サイドに独立を申し入れ、依然として話し合いは平行線をたどっていると言われています」(スポーツ紙デスク)》
*
では井上真央はどのくらいの報酬を得ているのか? といいますと、芸能プロダクション経営者の話としては
*
《「井上のギャラは年俸2000万円プラスCM出演料の半分と噂されている。けっして安いとは思わないけど、あのクラスの女優にしては高いとも言えないよね》
*
だそうです。安くも高くもない、と。ふうん。さらに井上真央が独立をめざしている理由についてもうひとつ、よく噂になっている結婚問題があります。
*
《「『嵐』の松本潤との結婚問題です。井上さんは来年の1月で30歳を迎えますが、以前から周囲には『できれば30歳までに結婚して子どもがほしい』と公言していました。ただ、ジャニーズ事務所とも円満な関係を築いている今の所属事務所にいる限り、松潤との結婚は難しいですからね。」(スポーツ紙デスク)》
*
ふむ。しかしいまの事務所、セブンス・アベニューとの縁が切れたとして、どうして松本潤(32)との結婚話が前進するのでしょう? ジャニーズ事務所はそーんなに甘くありまへんで。結局はここも金の問題ということです。
*
そして「スポーツ紙デスク」がこの記事の締めくくりで語っているように「芸能界では“独立騒動”を起こしたタレントは業界全体から厳しい目が向けられるだけに、独立が成功したとしても前途は多難」なわけです。
*
ただ、柴咲コウ、堀北真希、能年玲奈、井上真央と、立て続けに所属事務所とのあいだのもめ事があからさまになってきているというのは、なにか大きな地殻変動の予兆のような気もします。女優ですから、地上波のテレビドラマがまったく不振ということも背景にはあるでしょう。
*
所属事務所から独立しても干される心配のない受け皿ができる、またはテレビに頼らなくても十分に活動を支えていける芸能の厚みができる、あるいは小栗旬(33)がほんとうに芸能人の労働組合をつくってしまう、というくらいがいま適当に思いつく状況変化のシナリオですけれども、いかがなものでしょう。
*
日本の体臭芸能、おっと間違いた(by荒木経惟)、大衆芸能の歴史をたどってみると、もっとなにか違ったものが見えてくるのかもしれません。私、最近、そもそも日本人に、いわゆる芸能は必要なのか? という疑問も抱えております。どなたかひとつ、欧米と比較するカタチでやっていただけないものでしょうか? メンドくさそうなので。(了)
【DHC】最大70%OFFのSALE開催中!

CMで話題のコスメやサプリがSALE中☆

0 件のコメント:
コメントを投稿