街を歩くと「創作 日本料理」とか「創作フレンチの店」とかいう看板をよく見かける。しかし利用したことはない。別に「創作」してもらわなくてもいいのに、と思ってしまう。その前にきちんとした日本料理やフレンチを食べさせてくれ、である。
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だいたい、どんなジャンルにおいても「創作」というのはそんなに簡単なものではない。伝統や歴史にひとつの異を唱えるだけの努力の蓄積、研鑽が必要なはずだ。それがなければただの自己流である。
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結局、安易に氾濫する「創作」は、ほとんどが技術やサービスや素材の不足を補うためのいいわけにすぎない、と私は思う。そしてそういう店の料理をうまいだのまずいだのいい募るヒマがあるのなら、自分の家の毎日の「創作料理」ときちんと付き合え、と思うのである。性格が悪いので。
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あと、地名、場所の名前を冠した店もイヤなものである。「渋谷ナントカ」「麻布ナントカ」「六本木ナントカ」。聞こえのいい地名で店の格やグレードに下駄を履かせようという魂胆が丸見えだからだ。性格が悪いので。あ、“どこそこに出した支店”という意味の地名は、もちろん別。
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「創作」「地名」と同じようにごまかしを含むネーミングに「自分の名前」というのがある。たとえば「マリコ美顔術」とか「山田健康法」とか。そんなものが実際にあるのかどうかは知らないけれども。
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料理界には神田川俊郎(76)の『神田川の本流、創業47年老舗【新 日本料理・神田川本店】』(神田川俊郎オフィシャルサイト)というテッパンがある。
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創業47年で老舗? 老舗というのは「先祖代々にわたって伝統的に事業を行っている小売店・企業などのことである」(Wikipedia)。「新 日本料理・神田川本店」は神田川俊郎その人が29歳で開業した計算になるのだけれども。
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まあ、適当、勝手につける自分の名前は、「スナック けんの店」くらいの意味合いしかないと私は思う。性格が悪いので。で、「けん」て誰? ということになる。
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では、「ユミリー風水」「ユミリーインテリアサイエンス」「ユミリー成功の法則」などと「ユミリー」連発の直居由美里(60)という人の場合はどうなのだろう? ちなみに上記3つの例は「建築風水デザイナー 直居由美里オフィシャルサイト」のプロフィール欄からピックアップしたものだ。
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あ、ほかにも「由美里風水塾塾長」というのもある。それにしても“風水”と“サイエンス”がなんの注釈もなく平然と並ぶ時代なのだなあ、と思うのである。あ、ユミリー、開運印鑑の監修・デザイン、製作もやっているんだね。
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2016年6月配信の『デイリーニュースオンライン』が、《梨園で不幸の連鎖?市川海老蔵と藤原紀香にチラつく“謎の怪人物”》という、失礼かつ大時代的なタイトルで、その直居由美里を取り上げている。
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内容をひとことでいえば、市川海老蔵(38)も藤原紀香(44)も直居由美里という人物と親交があり、アドバイスも受けているらしいが、よい結果が出ているか疑問だ、というものである。少し抜粋しよう。
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《「2010年に結婚した海老蔵と小林ですが、同じ年に海老蔵は暴行事件を起こし、その後出演が予定されていた舞台を降板しました。翌年には謹慎が解かれたわけですが、2013年に父・市川團十郎(享年66)が肺炎のため死去。そして今回は妻のがんと、不幸が続いています。そんな海老蔵は、今年3月に梨園入りした女優・藤原紀香(44)との“共通点”があり、これを心配する芸能関係者が後を絶たないんです」(芸能プロ関係者)》
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その“共通点”が直居由美里である。記事によると、市川海老蔵が小林麻央(33)との結婚を機に購入しリフォームした家の内装にも「由美氏のアドバイスが活かされている」そうである。この新居を購入したのは2010年2月。海老蔵の暴行事件はこの年の11月25日に起きている。
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さらに、そのあとにも、記事に書かれているように不幸が続き、海老蔵、傍目にはさんざんな目に遭っているのである。これでは「ユミリー風水」「ユミリーインテリアサイエンス」が、ちっともアテにならないといわれてもしかたがないだろう。
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『デイリーニュースオンライン』の藤原紀香(44)に関連する部分を見てみよう。
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《藤原といえば、歌舞伎俳優・片岡愛之助(44)との再婚を果たしたことで話題になったが、その前後でさまざまなバッシングにあっている。片岡は以前、グラビアアイドル・熊切あさ美(36)と交際を公にしていたため、一部では藤原の“略奪愛”が疑われた。また、4月に熊本県を中心に大地震が発生した際も、藤原が自己陶酔じみた内容のブログを更新して“大炎上”》
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《「直居氏はかねてから多くの芸能人に、公私に渡るアドバイスを行っているんです。しかし、藤原は直居氏の助言に従ってお笑い芸人・陣内智則(42)と一度目の結婚に踏み切るも、わずか2年で離婚。(略)」(前出・関係者)》
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Wikipediaの直居由美里のページ「エピソード」欄には「公表されている親交のある有名人は高橋ミカ、梨花、安藤和津、とよた真帆、川島なお美等。」の記述がある。不気味である。念のためご説明すれば、高橋ミカ(45)とは「ミッシィボーテ」を主宰するエステティシャンということである。
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直居由美里という人を1度テレビで見たことがある。自宅で「ユミリー風水」「ユミリーインテリアサイエンス」の実際を見せてもらうという主旨の企画だったけれども、私には成金自慢にしか見えなかったのである。性格が悪いので。
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しかし、それでもまだ「強い影響力」はあるらしいのである。
《「ある大手出版社の幹部は直居氏のアドバイスを受け、編集部に神主を呼び寄せて厄払いの祈祷を行ったこともあるほど。各方面に強い影響力があるのですが、その一方で海老蔵を始めとして、アドバイスが役立ったのか、疑問に残る部分も多いです」(前同)》
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私としては、「ユミリー風水」とか「ユミリーインテリアサイエンス」などにはまったく興味がないが、直居由美里という人の営業力には興味があるのである。たぶんそうとう高飛車に出るのには違いないのだが、そのようすを見てみたいものだと思う。
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で、この直居由美里に、近々、そうとうな難局が待ち受けているのである。
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小林麻央の姉、小林麻耶(36)は5月19日、『バイキング』(フジテレビ)の生放送中に体調を崩し、都内の病院に緊急搬送されている。その後、長期休養が発表されて、期間は8月いっぱいとされているのである。
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体調を崩した原因が妹、麻央の闘病にかかる心身の疲弊であったことは、すでによく知られている。だとすれば、長期休養の主な理由は妹、麻央の闘病のサポートなのだろう。
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藤原紀香(44)と片岡愛之助(44)の披露宴の予定は9月である。『女性自身』によれば9月28日、会場は帝国ホテルである。「厚顔無恥」だの「5億円もお金のムダ」だの「またやるの?」だの、さんざんないわれかたをしている。
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さて、ここからは縁起でもない話になる。ご容赦いただきたい。直居由美里が海老蔵、紀香の両方にアドバイスをしているとして、凶事と慶事が重なり合いそうな場合、たとえばその日取りについてどのように語るのだろう? 2人とも梨園の人物であるから、いっそうの配慮、礼が求められるのだし。
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さらに滅相もないが、 小林麻耶の長期休業期間が8月いっぱいとされているのはなぜだろう? 闘病のサポートなのであれば、期限を切ること自体が難しいと思うのだ。まあ、テレビ界は9月は番組改編期だからとりあえずそこまで、ということなのだろうとは思うけれども、8月と9月、気になる。
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直居由美里、2009年には「易聖」というよくわからない「称号を得」ているのである。きっとこの難局も占いで乗り切るのであろう。あるいは、海老蔵にはもうすっかりアテにされていないのかもしれないけれど。
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だいたい人というのは60歳を過ぎたあたりから、それまでについたウソの収拾をつけて歩かなければならなくなるのである。私の「創作 人生暦」である。間違いない。
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突然ではあるが、たったいまスタートさせた「老舗の創作 オレ占い」をご希望の方は、ぜひご連絡をいただきたい(有料)。ただし私の場合、本気で信じてしまう方はお断りである。(了)
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