昨日は美容整形について書いたので、やはりカツラにもふれないわけにはいかないのである。カツラといえばキダタローである。そしてムッシュカマヤツであり、加山雄三である。
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日本テレビの『ナカイの窓』や『有吉ゼミ』に出演しているギョロ目の臨床心理士、矢幡洋(57)もいるし、前日本音響研究所所長の鈴木松美(74)もいるのである。料理人の神田川俊郎(74)もいるのである。
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カツラといえば小倉智昭といういいかたは、ただただなんの能もない小倉をもちあげているだけなのである。智昭のヅラの中途半端な出来の悪さは、日本の技術力に不安を抱かせるのである。
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そのうえで、智昭はカツラ使用をカミングアウトしているという、クソ面白くもない男なのである。アテネオリンピックの会場でしっかり素頭を撮影されているのである。そんなことは本人からわざわざ聞かされなくてもこっちは先刻承知なのである。こういう、人を見透かしてそこに乗っかろうとする姑息な態度は、智昭のほとほと卑しい人品の一端を物語るものなのである。
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カツラは、もちろんハゲを隠すためにかぶるのである。ちなみに「ヅラかろうぜ」は「ズラかぶろうぜ」の略なのである。いま思いついたのだが。で、多くの場合、カツラにたどり着く前に養毛剤、育毛剤を試し、増毛ふりかけ(ボリュームアップパウダー)なんかも試みているわけである。額のMゾーン専用の育毛剤も何種類かあるのである。
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しかし、カツラがまだこれほど多くの人に使用されているということは、それらの「剤」の効果効用がイマイチだということである。人によっては、はっきりいえばぼったくりにあったようなものである。
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そういえば、ある美容師が以前、縮毛矯正パーマが儲かると語っていたことがある。美容整形ともども、こうしたコンプレックスにつけこむ(〜の悩みを解消する)商売へのニーズは底固いのである。
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で、ハゲは隠さなければいけないものなのか? そんなに格好わるいものなのか? という問題である。簡単にいえば、これは差別の問題に隣接しているのである。であるからカツラ業界のCMも、そこのところ十分に注意してつくられているのである。
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たとえばモデルがカツラをかぶった瞬間あまりにうれしそうな顔をするのはNG、といった具合である。ハゲを欠点と決めつけてコンプレックスを助長したり、世間の差別的な見方を増長したりしてはいけないのである。
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逆にいえば、カツラ業界から見れば、ハゲは恥ずかしいもの、みっともないものであってくれなければ困るのである。おお、これ以上ここで書くのはマズいのである。バナー広告を外してからでないと。
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しかし、これからはある程度、ハゲでもこだわらない人々が増えるような気がするのである。それは欧米の有名ミュージシャンたちが徐々に高齢になり、ハゲ、丸刈り頭で出てくるケースがずいぶん増えているからである。
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あの金髪カーリーの美少年、ピーターフランプトンも、いまや丸刈りである。それでもそう違和感はないのである。こうしたモデルケース出現の影響は、時間はかかるが案外大きいように思うのである。
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ハゲ隠しばかりでなく、変装のためのカツラ、というものもあるのである。ここでリクルートの創業者、江副浩正(享年76)の名前を出しておわかりになる方はどのくらいいらっしゃるであろう?
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1988年に追求がはじまった贈収賄事件、いわゆる「リクルート事件」の渦中、浩正は偶然鉢合わせたTVクルーに東京駅構内を追い回されてしまったのである。たった1人で、である。必死に走る浩正はそのとき、ビートルズっぽい長髪のカツラをかぶっていたものである。
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ヘアスタイルが固定というか固化してしまっている美川憲一も、かつて「いってみれば変装用みたいなもんよねえ」と語っていたのである。
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最近では、フジテレビ『ホンマでっか!? TV』などに出演している脳科学者の中野信子(40)である。MENSAの会員でもあり、たいへん優秀な人なのであるが、きっとなにか重い病気で……、とおおかたの視聴者は看ていたのである。ところが違ったのである。
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信子、実はメタルファンなのである。で、自分の髪は金髪に染めているのである。それでアタマの中身のほうのバランスがとれるらしいのである。今年1月11日放送のTBS『情熱大陸』で、実際のその姿を見せてくれたのである。
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逆に、地毛はそのままにしておいてメタル時に金髪のカツラをかぶる、というのでは、きっとダメなのである。信子の地はメタラーなのである。冷静な分析を聞かせつつ、内心で「Death!! Death!! Death!!」と絶叫しているのである。握った掌はメロイックサインなのである。おお、デーモン小暮(100052)などとんだパチものに見えるではないか。信子は要注目なのである。
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カツラのほかに、増毛、植毛というのもあるのである。増毛とは主に1本の毛の根本に何本かの毛を編み込む、というものである。植毛は外科手術である。哀川翔(54)のように大きくふっくらともりあがったヘアスタイルは増毛である可能性が高いのである。
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で、この分野にもあの男が顔を出すのである。前回の美容整形に続いての登場、福山雅治(46)である。そういわれれば、いつのころからか髪の毛が多いなあという印象なのである。で、雅治は世界の写真を撮りたいとかなんとかいって休業した期間があるのである(1996〜1997)。一説によると、このときに国内でこっそり増毛をやらかしたらしいのである。そこは石田純一(61)もお世話になっているところらしいのである。
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ナルシシストの雅治が整形しようと増毛しようと、そんなことはこちらにとってどうってことではないのである。しかし、アミューズ株はまたたぶん下がるのである。ほとんどかつてのソフトバンク株並みである。おもちゃ扱いである。
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しかしここでもうひとつ、たいへんなことに気がついたのである。2010年の『NHK紅白歌合戦』で、雅治、仰々しくも断髪式なるものを挙行してしまっているのである。この年の大河ドラマ『龍馬伝』の流れである。このころからNHKはすぐお調子にのるようになったのである。
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雅治が増毛であったとすれば、あの龍馬役の長髪の多くもフェイクである。どうせ嘘をつくなら堂々と盛大に、とはいうが、あのとき固唾をのんでテレビを見つめた日本全国の老若男女の気持ちはどうなるのだ? ガタブル震えながらはさみを入れた香川照之(49)の緊張は? 小西真奈美(36)は? 関係ないか。
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もとい、もしこれが事実であるとしたら、まったくシャレにならない話である。マシャマシャ、まったくシャレにならないのである。これからマシャの前には、けっこうとんでもないイバラの道が待っているのかもしれないのである。(了)
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