2019年6月28日金曜日

反社会的勢力の排除に必死すぎる? 吉本興業の異様



闇営業問題をきっかけにして、吉本興業は、いまさらだけれども反社会的勢力との関わりの排除に全社、全グループを挙げて取り組みはじめているようだ。いまのところ関連して処分を受けた芸人は以下の通り。



◎ 6月4日付・契約解除
入江慎也(カラテカ)

◎ 6月24日付・当面活動停止
宮迫博之(雨上がり決死隊)、田村亮(ロンドンブーツ1号2号)、レイザーラモンHG、福島善成(ガリットチュウ)、くまだまさし、パンチ浜崎(ザ・パンチ)、ムーディ勝山、木村卓寛(天津)、八十島宏行・常道裕史(2700、27日付で無期限活動停止に移行)、ディエゴ(ストロベビー)

◎ 6月27日付・無期限活動停止
真栄田賢・内間政成(スリムクラブ)



合計14人。サクサクと処分は素早く、梅雨空に実質上のクビが飛ぶ飛ぶ。しかし所詮は焼け石に水。それにこれだと遠からず稼働できる芸人がいなくなるのではないのか? 大丈夫か?



なにしろ
「闇営業自体は珍しいものでもなんでもなく、みんなやっています。『社員の前で闇営業の話するなよ!』などライブでネタにもしてるし、ファンも知ってることじゃないですかね」
とOBも語っているのである。うむ。私も知っている。
※『NEWSポストセブン』2019年6月14日配信【カラテカ・入江慎也が闇営業で契約解除 元吉本興業芸人が「みんなやっている」と暴露】



そうした闇営業に反社会的勢力がかかわっているかどうかは、芸人としては現場に行くまでわからなかったりする。あくまで自己申告だけれども暴力団関係者も出席する飲食店オーナーの誕生パーティに呼ばれて処分を受けたスリムクラブもこのケースに入る。



ああ、あれは椿鬼奴(47)だったかバービー(35)だったか友近(45)だったか、「まだ売れていないころ宴会の仕事に入ったら実はヤクザの宴会で、偉いさんたちがオッパイ丸出しのお姉ちゃんを膝に乗せてお酒を飲んでいた」と語っているのをテレビで見たことがある。



しかし、そもそもでいえば芸能界とそうした反社会的勢力とはずうっとむかしからの仲よし、一心同体あるいは不離不即の関係で生きてきたのだ。



一般市民社会の外で生きる芸能者たちには互いの棲み分けのための掟や外敵からの庇護とその守護者が必要であり、反社会的勢力にとっては芸能者たちがもたらす収入とステイタスが生活を保障した。そうした意味では芸能と暴力とは一卵性双生児のようなものだ。



芸能界が反社会的勢力を排除するといってなかなかできないことはこれまでもたびたび目にしてきた。2011年には島田紳助(63)が暴力団関係者との交際を認めて引退しているし、少し古くなるけれども2001年にはコワモテで知られる大手芸能プロ、バーニングプロダクションの事務所に銃弾が撃ち込まれた。芸能人の自殺に暴力団の関与が噂されたこともある。



吉本興業自体においても創業家との紛争の際には暴力団とともに中田カウス・ボタンの中田カウス(69)が暗躍したといわれた。



これには吉本興業の芸人は映っていないけれども、『ヤクザの前でロックンローラーがタコ踊り』というタイトルをYouTubeでご覧いただけば、暴力団と芸能界の交流のようすが手っ取り早く一目瞭然だ。



さて、そういう状況で吉本興業が公式ホームページにおいて6月27日「決意表明」なるものを発表し、本気で、マジメに真剣に反社会的勢力を排除する、と宣言したのだ。



その全文を紹介している『オリコンニュース』を末尾に添付しておくので、すご〜くおヒマな方はぜひお目を通していただきたい。おヒマではなくてもこの「決意表明」の記名の羅列だけはざっとご覧いただきたい。異様なほどの必死さが伝わってくるので。



必死さといえば、「決意表明」の文章も内容の重大さに較べて十分に練られているとはいえないシロモノだ。なにか妙に焦っている。



そう、今回の吉本興業の対応には強烈な違和感がある。なあ、キミも感じないか? いいのよ、反社会的勢力を排除するというのは正しいのよ。しかし吉本興業の姿はまるでパニックに陥った蛸が自分の足を貪り食っているようで鬼気迫る。 本気で、マジメに真剣に反社会的勢力と訣別するんだから、わかってくれなくちゃ死んじゃうんだから、みたいな。



なにをそんなに慌てているのだ? いま開催されているG20サミットとなにかかかわりがあるのか? そういえば、まあ、島田紳助が引退したと同じ2001年にはアメリカの犯罪組織排除条例で日本の「THE YAKUZA」が国際的犯罪組織に指定され、非関税障壁にも挙げられている。



また吉本興業の大崎洋会長は、普天間基地や那覇軍港など返還が見込まれる米軍施設・区域の跡地利用に関する政府の有識者懇談会メンバーだ。一部には沖縄でのカジノ参入を目論んでいるという見方もある。



4月20日には安倍晋三が「なんばグランド花月」で吉本新喜劇に出演したし、6月6日には西川きよしら吉本興業所属の芸人が首相公邸を表敬訪問してネタを披露している。



だからどうだといいたいわけではない。しかし吉本興業の「決意声明」は、どうしても私たち一般世間に向けて書かれたとは思えないのだ。私たちではない強大な力をもつなにかを必死に掻き口説いている焦燥感に満ちている。



それはたぶん、なにかをやらかしてしまいそうだ、ということなのだろう。(了)





◆『オリコンニュース』2019年6月27日配信
【吉本興業が決意表明 コンプライアンス再徹底へ 反社会的勢力を排除「全力を尽くす覚悟」】

《 吉本興業は27日、闇営業問題など所属芸人の相次ぐ不祥事を受け、社内コンプライアンスの遵守を改めて徹底していく方針を文書で発表した。

 〜 略 〜

これまでも同社では所属タレントたちに対し研修などを通じコンプライアンス遵守への意識向上を図ってきたが、次々と問題が明るみに出たことで再度、今後の取組みについて明言する形となった。

■声明は下記のとおり

この度の所属タレントの件によりファンの皆様及び関係先各位には、多大なるご心配とご迷惑をおかけしておりますことを、まずは心よりお詫び申し上げます。 弊社はこれまで下記のように全社的にコンプライアンスの徹底と反社会的勢力の排除に取り組んでまいりましたが、この度の件を受け、社員・タレントが一丸となってコンプライアンス遵守の再徹底を図ります。グループ全体としてベストのコンプライアンス体制を再構築し、確実に遵守してまいることは言うまでもありません。

ただ、本件のような事態を起こしてしまった結果からして、これまでの弊社におけるコンプライアンスへの取組みや方法では十分にカバーしきれない面があったことは否めず、弊社はこの点を認め、真摯に向き合い反省します。

二度とこのような事態が起こらないよう、改めてタレントに対するヒアリングを実施し、そこでコンプライアンスに反する関係や行動等が判明したり、疑義が生じた場合には徹底的に明らかにしたうえで速やかに対処いたします。

また、今後は、警察をはじめとする行政関係の皆様、民間の危機管理アドバイザー、弁護士をはじめとする法律専門家などの多方面から様々な知見・ご意見を賜りまして、コンプライアンス体制を再構築し、そしてそれをその時々の案件の事情に応じてタレントが正しく輝き続けられるように柔軟かつ最適に工夫しつつ、運用してまいりたいと考えております。

そして、万が一不祥事が判明した折には、世間の皆様にご納得いただけるような判断をしたうえで、世間の皆様及び関係者様に対して公式HPを通じて適切かつ速やかにご報告させていただきます。

弊社としましては、以上のような取組みを継続していくことを通じて、世間の皆様から愛され、信頼される会社であり続け、笑顔の絶えない社会に貢献してまいりたいと考えております。

また、長い芸能の歴史において反社会的勢力との関係が取りざたされたことは事実であり、このことは過去の当社においても例外ではなかったものと考えます。しかしながら、現在の吉本興業においては、あらゆる反社会的勢力との関係は一切有しておらず、今後も一切の関わりをもたないことを固く誓約・宣言いたします。

今後、仮に反社会的勢力から不当な圧力や脅迫を受けることがあれば、関係各署・機関とも密接に連携し、徹底的に戦い、断固それを排除してまいる所存です。

本件につきまして多大なるご迷惑ご心配をお掛けしておりますことを重ね重ね深くお詫び申し上げます。以上、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

弊社では、2009年の非上場化のタイミングと同時に、反社会的勢力との決別を明確に打ち出し、強い信念をもってその排除に努めてまいりました。新たにコンプライアンス推進委員会を組成し、警察OBや弁護士を顧問に迎えコンプライアンス推進体制を整備し、グループ全社におけるコンプライアンス推進を図ってまいりました。

その一環として2009 年からコンプライアンス研修を開始し、毎年1回、マネージャーが個別についたタレントにつきましては個別面談、その他の若手を中心とするタレントにつきましては劇場での集合研修という形式にて実施してまいりました。

反社会的勢力の排除を中心に、その時々の芸能界や世間で注目を受けている事件をトピックスとして冊子にまとめ、社内弁護士、警察OBの顧問から具体例を交えながら説明する形式にて実施し、吉本興業という信用を背負ってタレント活動をしている以上有名無名を問わずいつどのような形でトラブルに巻き込まれるかわからない、したがってプライベートも含めタレントとしてのコンプライアンス意識を強く持たなければならない旨の注意喚起を日常的に行ってまいりました。

また、2015年からは、若手タレントを対象とする集合研修については前期後期の年間2回実施することとし、さらに2016年からは上記研修とは別に、警察から講師を招聘して反社会的勢力や薬物等の危険性に関する研修も実施してまいりました。

このように、これまで弊社では所属タレントに向けた研修を通じて、コンプライアンス意識の向上及び徹底を図ってまいりました。その結果、日本各地だけでなく、アジアをはじめとする海外におけるお取引先様、公益団体様からもご信頼いただける状況となり、ファンの皆様からも安心かつ熱心に応援いただけるような会社であるべく全力を尽くしてまいりました。

しかしながら、このような状況のもとで、所属タレントにおいて反社会的勢力との関わりが認められたことについては誠に遺憾であり、忸怩たる思いとともにその責任を強く痛感しております。

最後になりますが、一連の報道されている件を含め、約6000人の所属タレント及び約1000人の社員のあらゆる行いについてはすべて当社の責任です。繰り返しとなりますが、当社グループ全体でさらなるコンプライアンスの徹底に全力を尽くす覚悟であり、ここにその決意を表明いたします。

2019年6月27日

吉本興業ホールディングス株式会社
代表取締役会長 大崎洋
代表取締役社長 岡本昭彦
全役員
全社員

所属一同
芸人、落語家、漫才師、コメディアン
パフォーマー、マジシャン、ダンサー
スポーツ選手、アスリート
アーティスト、ミュージシャン、作詞家、作曲家、演出家
アイドルグループ、モデル
俳優、映画監督、プロデューサー、脚本家
文化人
Youtuber、プロゲーマー

吉本興業ホールディングス 全社一同
吉本興業株式会社
株式会社よしもとデベロップメンツ
株式会社よしもとアドミニストレーション
株式会社よしもとセールスプロモーション
株式会社よしもとチケット
株式会社よしもとエリアアクション
株式会社よしもとプロダクツ
株式会社よしもとミュージック
株式会社よしもとミュージックパブリッシング
株式会社よしもとミュージックコリア
株式会社よしもとスポーツ
株式会社よしもとゲームズ
株式会社よしもとアーツ
株式会社よしもとアクターズ
株式会社きょうのよしもと
株式会社よしもとラフ&ピース
株式会社よしもとエンタテインメント沖縄
株式会社よしもとブロードエンタテインメント
株式会社よしもとインベストメント
株式会社よしもとロボット研究所
株式会社よしもとスタッフ・マネジメント
株式会社よしもとファイナンス
株式会社CANVAS
株式会社Showtitle
株式会社KATSU-do
株式会社カワイイアン・ティービー
株式会社VERSUS
株式会社ラフアウト
株式会社たまか 》


******** 以上




 † スリムクラブ内間政成(43)の住宅ローン返済額は毎月23万円(71歳まで)。くだんの闇営業で受け取った金額は10万〜15万円。なんだか自転車操業の気配







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