2019年5月9日木曜日

死刑囚・木嶋佳苗と結婚するというデジタルな感性



「デジアナ変換」、一般にはもう懐かしい言葉になっているのかもしれない。かつてテレビの地上波デジタル放送が登場したとき、テーブルテレビ局ではアナログに変換してから送信して従来のテレビ受信機で見られるようにしていた。また個々で対応するための「デジアナ変換チューナー」はいまでも売られている。



オーディオの世界では、音楽ソフトはほとんどデジタル化されたけれどもスピーカーと音の原理はアナログなので、音として楽しむにはどこかで「デジアナ変換」をする必要がある。それでもってまたどこぞの何十万もするコンバーターがいいとか、いやいや中国製の5千円のヤツが意外にいいとか喧しい。



ここまでは完全に技術のお話。しかしデジタル技術、とくにデジタル通信技術のおかげで私たちのコミュニケーションのありようは大きく変化した。いまではメールのおかげで話をすることすら格段に少なくなった。直接会って顔を突き合わせ膝をまじえて、などもってのほかの感じである。これをたとえば人間関係のデジタル化、といってみたりする。



最近よく話題になっている退職代行サービスは、そうしたデジタル化した人間関係に馴れた人たちに代わって円滑に退職できるよう手続きや交渉を行うものである。いってみればデジアナ変換のコンバーターみたいなものだ。なかにはなんだかんだで辞めさせない悪質な企業もあるようだから、そういう場面では役に立つだろう。



ではデジタル化した人間関係に馴れた人たちはどんな恋愛や結婚をするのだろう? と思っていて出会ったのが(↓)これだ。私にはデジタルな結婚に見える。





◆『NEWSポストセブン』2019年5月9日配信
【木嶋佳苗と獄中婚の夫が語る現在の印象と結婚に至る思い】

《「文春の報道より前にAさんが会社に報告した時は、大変な騒ぎになりました。編集長さえ知らなかったんですから…」(新潮社の関係者)

交際していた3人の男性を殺害したとして、2017年5月に死刑判決が確定した木嶋佳苗死刑囚(44才)が、東京拘置所内で3度目となる結婚をしていたことを、『週刊文春』(5月2・9日号)が報じた。しかも、その相手がライバル誌『週刊新潮』編集部のデスクだというから、仰天である。

週刊文春によれば、Aさんは週刊新潮が2017年4月に掲載した木嶋の“遺言手記”の担当デスクで、木嶋が2013年から始めたブログ「木嶋佳苗の拘置所日記」にも“王子”としてたびたび登場していた。2人は2012年5月頃から面会や手紙のやり取りをスタートさせ、2016年から木嶋いわく“ディープな関係”に。そして、昨年1月に入籍したという。

だが、週刊文春に書かれていない事実がある。Aさんは妻子持ちで、木嶋と結婚するために離婚していたのである。

「現在40代前半の彼は若い頃に結婚して子供もいるが、獄中の木嶋と愛を育み、離婚を決意しました。ちなみに木嶋もその頃は違う男性と獄中結婚をしていたので、“W略奪愛”ということになります」(前出・新潮社の関係者)

木嶋はAさんへの思いに身を焦がしたのか、初対面から3か月で10kgもやせたとブログで明かしている。こうした木嶋に、Aさんの気持ちも動いていったのだろうか。

「確定死刑囚の面会や手紙のやり取りは、原則家族と弁護士に限られます。Aさんが木嶋とやり取りをするには、養子縁組した支援者や弁護士を介することになる。でも、夫なら面会や手紙のやり取りが自由になる。Aさんは妻子と別れてでも、木嶋と直接的な関係を保ちたかったのかもしれない」(全国紙社会部記者)

週刊新潮編集部は「当該部員のプライベートな問題だと考えております」と説明するのみだが、当のAさんは妻子がいたことを認めた上で、女性セブンの取材に答えた。

スラッとした長身で、草なぎ剛系のイケメン男性である。

──離婚に木嶋の存在は関係した?

「当時、夫婦関係はすでに破綻していました。結婚も離婚もタイミングだと思いますが、いつどうするか。そういう意味では(木嶋の存在が)きっかけになったとは言えるかもしれない」

──木嶋へのプロポーズは?

「私からですが、内容は…結婚をしたいというふうに言わないと伝わらないですよね。手紙に思いを書いて、そして面会室でも伝えました」

──彼女の反応は?

「それは驚いていたように記憶しています。その当時は、お互いに結婚相手がいたわけですしね」

──本当に恋愛感情なのか?

「一度も社会で会ったことがないですし、肌に触れたこともないわけです。そのような状態での結婚を恋愛感情だと言い切ったにしても、“そうじゃないでしょ”と、異議申し立ての声があるかもしれないですね。彼女との関係を続けたいという思いがあって、それが募っていったことは事実です。今どうしてるかな? 週末はどう過ごしたのかな? など、常に気になる存在になっていきました」

──取材対象者でなく、それを超えた感情があった?

「(2017年4月の)記事にするまでは一線を引いていました。ただ、やっている中でどうなんだろうと。(木嶋に)ボールを投げると返ってくるものがある。それが嬉しいからもっといろんなところに投げる。それでいろんな受け方をして、変なところに投げてきてそれを取ったりする。そういう言葉のキャッチボールが楽しかったんです」

──今の木嶋の印象は?

「だいぶシュッとした印象を持っています」

──容姿に惹かれたことは?

「目元はチャーミングだと感じています。長い拘置所生活においても肌荒れ一つありません」

──木嶋を何と呼んでいる?

「内緒にしておきます(笑い)」

──妻の死刑が執行される日のことを想像しないか?

「想像しないことはありません。“人はいつか死ぬのだから”と達観している部分とそうでないところがあります。自分はそういう極限状態に置かれた人を知りたいという思いがありました。しかし、彼女がそのことをどう考えているのかについては、まだまだうかがい知れないですね」

決して触れ合うことができない夫婦の行く末は──。》





いいのよ、いいのー。誰が誰のことを好きになったって誰と結婚したっていいのよー。あまりに利己的でなければねー。



『週刊新潮』編集部のデスクAは、「今どうしてるかな? 週末はどう過ごしたのかな?と気になる存在になって」と語ったという。そんなのいうまでもない。刑務所にいてときには意外な週末が訪れるわけなどないではないか。ずーっと一緒。いやいや精神生活上で、とおっしゃるかもしれないけれども、私はこきれを見た瞬間、デスクAの揚げ足をガッシと掴んだのだ。



つまりこれはデスクAの独り遊びに過ぎない、と。週末はどう過ごしたのかな? とピンぼけな自問自答なんだもん。
たいへん申しわけないけれども「(木嶋に)ボールを投げると返ってくるものがある。それが嬉しいからもっといろんなところに投げる。それでいろんな受け方をして、変なところに投げてきてそれを取ったりする。そういう言葉のキャッチボールが楽しかったんです」なんていうのも独り遊び。
ほんとうのキャッチボールなら重要な意味をもつ相手の瞬時の反応や表情、声音といったものがすっぽりと抜け落ちている。



やりとりされる手紙にはあらかじめ意図されたイメージで書かれた文章があり、それにさらに読む側の恣意的な解釈が施される。現実世界、アナログな世界ではしばしば起きる暴力的なほどの意外性との葛藤など生まれるはずもない。そうして結局、恋に恋してしまうのだ。



いいのよいーの。恋に恋したってそれはその人の自由。けれども底意地の悪い私は、もし木嶋佳苗(44)がシャバの人間であったらデスクAは恋に落ちただろうか、と首を傾げる。仮に落ちたとしても、刑務所にいるときのようなデジタルな恋愛はムリだろう。そこにはメシがうまいだの気持がいいだの超絶アナログな要素が絡んでこないとたぶん成立しない。デスクAがデジタルな人間でいる限り、シャバの木嶋佳苗(44)との恋愛はムリ。



「(妻の死刑が執行される日のことを)想像しないことはありません。“人はいつか死ぬのだから”と達観している部分とそうでないところがあります。自分はそういう極限状態に置かれた人を知りたいという思いがありました。しかし、彼女がそのことをどう考えているのかについては、まだまだうかがい知れないですね」

刑務所にいるからこそどこか他人事のようにいっていられるのだ。(了)




 † 改元、皇位継承行事が一段落ついたとき秋篠宮家が消えるとの不穏な噂





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