2017年1月19日木曜日

帰ってきたSMAP元マネの仕掛けはデカい!! 中居クンも安心



天皇の生前退位、ドナルド・トランプアメリカ大統領の誕生、SMAP解散、人工知能の実用化、サケ・サンマ不漁……。時代が巨大なカーブを描いて転回しようとしていることは、こんなたとえを平気で並べるアタマの悪い私にもよくわかる。



なかでもとりわけ異質なたとえが「SMAP解散」であろうけれども、これは「日本芸能界の70年体制崩壊」といってもいいことについ先ほどなった。SMAPの元チーフマネージャー飯島三智(58)が新しい芸能エージェンシーの社長に就任したというニュースが伝わってきたからである。これに日本芸能界の現リーダーの高齢化・老害という以前からの課題が加わって、否応なく現秩序は壊れていく。



バーニングプロダクション社長の周防郁雄は76歳、ジャニーズ事務所副社長のメリー喜多川は90歳、ジャニー喜多川社長は85歳、田辺エージェンシー社長田辺昭知は78歳、オスカープロモーション社長古賀誠一74歳である。事務所の設立時期はいずれも1970年前後であった。つまり70年体制。



ジャニーを除く日本芸能界のドン4人の平均年齢はなんと79.5歳である。しかもこのうち周防郁雄は近々の引退を表明しているし、田辺昭知は夏目三久に入れこみすぎてすでに正気を失っている。4ドンが3ドンになり2ドンになりという日は目前に迫っている。



飯島三智が新しい芸能エージェンシーの社長に就任してなにがどう変わるのか? まずはこれをスクープした『週刊文春』の速報版、『週刊文春WEB』(2017年1月18日配信)をご覧いただきたい。



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【SMAP独立? 飯島元マネジャーが新会社代表に就任】

《中居正広らSMAP独立組のメンバー4人が、ジャニーズ事務所と契約を更新するか否かに注目が集まる中、SMAPの元チーフマネジャー・飯島三智氏が昨年12月21日、ラオックスの関係者が立ち上げていた新会社の代表取締役に就任したことが「週刊文春」の取材により明らかとなった。

飯島氏は2011年、SMAPが北京でコンサートを開催したのをきっかけに、ラオックスの羅怡文社長夫人と親密な関係となった。

「羅社長は中国の政界や芸能界にも太いパイプがある。そのような背景から飯島氏が4人と合流したうえで、中国進出を計画しているという話が浮上しています。実は、ジャニーズを退所した元KAT-TUNの赤西仁が現在、中国でコンサートツアーやドラマ出演などを果たし、大成功を収めているという前例もあるのです。ジャニーズサイドはもう4人をコントロール出来ないというのが実情で、すべては本人たちの腹次第だと言える」(大手プロ幹部)

新会社の会社登記情報を見ると、目的の欄には〈日本コンテンツの海外発信事業〉〈映画製作〉が含まれており、中国芸能界への進出をうかがわせる。》



以前から大型免税店ラオックスを経営する中国資本が飯島三智の新会社に10億円ほど出資するという噂はあって、それは当ブログにも書いておいた。中国進出もとうぜん読めていた。それがラオックス側が立ち上げた会社の代表取締役に飯島三智が就くというカタチで実現に一歩前進したというわけである。



新会社の資本構成がどうなっているのかはあと数時間後に発売される『週刊文春』本誌で知れることになるであろう。ただこの書き方だと、つまり中居正広以下4人の参加についてはまだ明確にされていないところをみると、噂にあった中居正広も出資するということにはなっていないようだ。



ここで注目すべきはやはり事業内容に〈日本コンテンツの海外発信事業〉〈映画製作〉があるということだろう。すなわちこの新会社は中居正広以下4人の受け皿となることだけを目的に設立されたものではないと思われるのである。



新会社はジャニーズから移籍するタレントと併行して、たぶんそれ以外のタレントの中国進出のサポートも手がけることになるはずである。せっかく中国との太い確かなパイプを持ち、一方で中国進出を望む国内のタレント、プロダクションは多いのであるからそれが自然ななりゆきというものだ。



しかし新会社が描く展望のスケールはもっともっと大きい。〈映画製作〉がそれである。映画はいま中国という巨大市場での最有力コンテンツなのである。ちょうど2016年12月13日付『Forbes JAPAN』に大連万達集団(ワンダ・グループ)会長の王健林(ワン・ジエンリン)の取材記事が掲載されていた。



それによるとワンダ・グループは近年米国のメデイアやエンターテイメント企業を盛んに買収している。

◆2012年:米映画館チェーン「AMCエンターテインメント」26億ドル(約2970億円)

◆2016年:ハリウッドの映画制作会社「レジェンダリー・エンターテインメント」35億ドル(約3980億円)

◆2016年11月:ゴールデングローブ賞授賞式などの番組を制作する「ディック・クラーク・プロダクションズ」10億ドル(約1030億円)



たいした豪勢なお買い物である。こうした積極果敢な攻勢の背景について王会長は以下の通り発言している。



《先週末、北京で開催された中国起業家ミーティングの場で王はこう述べた。

「先日、アメリカ映画協会の会長と会談した際、ドナルド・トランプに何か言いたいことはあるかと尋ねられた。私はトランプにこう言ってくれと伝えた。私は米国に100億ドルを投資している。もし、彼が判断を誤れば2万人以上の米国人が職を失うだろうと」

さらに王は、今後の米国のハリウッド映画産業の発展は中国市場の成長にかかっていると述べた。

「中国の映画市場で儲けたいなら、もっと中国的なテイストを映画に加えるべきだ。現状では中国で上映される米国製の映画はまだ少ないが、今後は巨大な成長が見込める」》

《北京で行なわれたスピーチで王は中国の“ソフトパワー”の重要性にふれた。

「現在、グローバルに映画を配給可能な企業は6社しかない。今後、中国製の映画を世界に広めるために彼らに依存することは出来ない。中国のカルチャーの影響を世界にもたらすために、独自のチャネルを構築することが必要だ。我々はまた、世界的に認知されるブランドを生み出す必要がある」と王は述べた。》



ラオックスを経営し、今回の飯島三智の新会社を設立したのは中国に家電小売941店舗を有する蘇寧電器(スニンディエンチー、日本語読み:そねいでんき、英語:SUNING)という企業である。Wikipediaによれば「中国企業500強」で59位、「中国民営500強」で第3位にランクされている。たいしたものである。



ワンダ・グループとは別物ではあるけれども巨大資本であり、映画を軸にしてエンタテインメント産業への進出を考えていることは間違いない。その準備をすすめ、さらに国内タレントの中国進出をサポートするエージェンシーとしての基盤づくりをこの9月までに具体化させるために、飯島三智社長就任の12月21日というタイミングがあったのであろう。



中居正広(44)、稲垣吾郎(43)、草彅剛(42)、香取慎吾(39)が9月いっぱいでジャニーズ事務所から移籍してくるとなると、その前後は彼らのマネジメントに忙殺されるはずだからである。加えてうがった見方をすればSMAPが解散するまでに次の体制を用意しておきたかった、ということもあるのかもしれない。



余談になるけれども昨年12月22日配信の『TOCANA(トカナ)』に興味深い記事がある。メンドくさかったら飛ばしていただいてもかまわない。



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【銭ゲバメリジュリ、4人SMAPの新会社設立をシブシブ承認か!? 紅白出場の可能性も高まり…!】

《〈略〉メンバーたちの去就が連日メディアを賑わす“揉めに揉めての解散”ながら、やはり2017年以降ソロとなる彼らの動向が大きな注目を集め始めている。

契約上は、SMAP全員がジャニーズ事務所へ残ることになるが、実際は水面下で獲得合戦が動いているようだ。

「9月といわれている毎年の契約更改で、木村拓哉を除く4人は継続しない意志をすでに伝えているようです。実は、この動きがマスコミで徐々に伝えられ始めると、ジャニーズを実質的に取り仕切っているメリー喜多川と藤島ジュリー景子の母娘が急に焦りだしたという。彼女たちは、SMAPは解散するにせよ、ジャニー喜多川社長の説得で木村以外の4人もジャニーズに残るだろうと考えていた。特に、今回の解散に木村とともに最後まで反対し、メンバーを説得していた中居正広は確実に残り、MCとして活躍すると考えていたんです。ただ、その中居も解散が決まってからは、木村以外のメンバーと密に連絡を取るようになり、改めて独立を考えるようになった。この動きに、ジャニーズが焦り始めているのです」(夕刊紙記者談)

なぜ焦るのか? それは、もちろん稼ぎ頭がいなくなってしまうからに他ならない。

「嵐にダントツの売上と集客力があるとはいえ、SMAPの売上も年間200億円以上といわれ、ジャニーズ事務所の稼ぎの4分の1近くに達している。株式も上場していない一族経営とはいえ、今回の解散によって大打撃を食らうことは明らかです。しかも、肝心の嵐がメンバーの主演ドラマが低視聴率となり、冠番組も調子が悪い。先行きはかなり不安定な状況になっている。
その中でも、中居のMCとしての力は安定していて、その他のメンバーもドラマや出演番組にはスポンサーがつきやすいなど、調子は悪くない。コンサートができないので、200億円の大部分がなくなるとはいえ、まだまだ影響力の強いテレビで、“元SMAPメンバー”として稼ごうとしていたんです。とりわけ中居は、MCのギャラもさんまやタモリと同クラスになっていて、1人で数十億円を稼げるといわれるので、抜けるとなったらかなりの大打撃です」(民放関係者談)

そこで、ジャニーズが動き出したのは、思いもよらない行動だった。

「ジャニーズをクビになった元SMAPマネージャーで、育ての親でもある飯島三智氏に、会社を持たせようとしているんです。実は飯島氏も、SMAP独立の時に相談をしていた田辺エージェンシー社長・田邊昭知氏と、未だによく会談しているそうです。田邊氏はジャニーズとも話せる存在で、このまま揉めてSMAPメンバーを潰してしまうくらいならば、飯島氏に会社をやらせて、ジャニーズと田辺エージェンシーでサポートする体制にしないか、という提案まで出ているとか。これについては、飯島氏を追い出したメリー喜多川や藤島ジュリー景子も、一銭にもならなくなるくらいならば……と承認したといいます。まだ調整をしている段階のようですが、ほぼ、飯島氏の新事務所構想は決定事項として話が進んでいるようです」(週刊誌記者談)》



なんだかデスマス体とデアル体がミックスした不思議な談話である。まあ、SMAPにはギリギリまで紅白出演交渉を続けます!! などとNHKがヒステリックに叫んでいたころ、水面下ではかなり緊迫したせめぎ合いがあったわけである。



どういう経過があったのかはわからないけれども、蘇寧電器が設立した新会社があったから、飯島三智はジャニーズからの提案をキッパリと断ることができたわけである。 銭ゲバメリジュリ遅過ぎ。



さて、飯島三智と中居正広以下4人、そのほかのジャニーズ組も忙しくなりそうである。多少のことはあってもジャニーズ事務所を退所したあとの中居正広、稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾が路頭に迷うことはなくなった。これが飯島三智の最大の懸案であったはずだ。



しかし、だーがしかし!! 這えば立て、立てば歩めの親心である。中国での仕事の見込みはあるけれども、やはり問題は日本国内である。「ジャニーズを退所した元KAT-TUNの赤西仁(32)が現在、中国でコンサートツアーやドラマ出演などを果たし、大成功を収めている(「週刊文春WEB」)」とはいえ、国内での露出はほとんどゼロの状態が続いている。



赤西仁の中国での人気がどのくらいのものかといえば、北京で開催されたエンタメジャンルの授賞式『2016爱奇艺尖叫之夜』で、日本人としては初の「アジア人気アーティスト賞」と「年度音楽大賞」の2部門を受賞し、中国版Twitter「微博」では約200万人のフォロワーを集めている。たいしたたまげたである。



しかし、それにもかかわらず日本での最近の活動といえば、ひげの濃い役者・山田孝之(33)とのユニット「JINTAKA」でCDを発表したくらいのものである。赤西仁のマネジメントは個人事務所「Go Good Records」であるので、ジャニーズの“圧”を受けやすいのである。



このあたりのところ夏目三久に血相を変え血道を上げ血迷ったヒヒジジイ・田辺昭知がどうさばいてくれるのかが見どころといえば見どころであろう。シドイのう。そしてそうこうするうちジャニーズ事務所の凋落が決定的となり、「日本芸能界の70年体制」が崩壊し、さらに大中弱小プロダクション入り乱れての無政府状態からテレビ局専横の時代へとつながっていくのである。



おや? あそこで髪の毛を振り乱し満面のつくり笑いをしながらラオックス方向に全力疾走していくあの小学生はいったい誰なのであろう? おお、あれはアグネス・チャンではないか。たいした失礼した。(了)







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