1月15日に放送されたベッキー(32)休業後初の地上波レギュラー『北海道からはじ○TV』(UHB北海道文化放送・フジテレビ系列)を、わざわざ送ってくれたおせっかいがいたので観た。「辛いラーメン」だとか「イクラ丼型スイーツ」だとかの取材VTRにスタジオでコメントを入れるおなじみのスタイルであった。
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こなれていないせいもあってか深夜バラエティをさらにユル〜くした感じで番組はすすむ。できないのかしないのか、かつてのベッキーのようにテキパキ仕切ることはない。サポート役のはずのレギュラー、千原ジュニア(42)のほうがMCに見えてしまう場面も多々あった。約1年間のブランクがあり、そのあいだのたまのテレビ出演でも質問に答えるばかりだったのでしかたがないのかもしれない。
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ベッキー自身はもちろん明るく陽気にふるまっている。しかし100%明朗闊達、かつての元気で明るいベッキーではない。割合でいうと“元気の押し売り”のころの60〜70%程度という感じであろうか。千原ジュニアも自分がどこまで出ていっていいのか、またベッキーが出てくるのを待ったほうがいいのか、戸惑っているようすであった。
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北海道文化放送が本気で視聴率を稼ごうと思ったら、それはわざわざいうまでもなくどこまでベッキーをイジれるか、にかかっていたのである。まずベッキーの事務所(サンミュージック)とそこのところのせめぎ合いをやっておかなければいけなかったのである。
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で、たとえば「(ゲスではない)品のよい合コン」「傷心のベッキーを慰める北の男たち」「黒ベッキーと白ベッキー」というような企画にかり出せればライバル局北海道テレビ(HTB・テレビ朝日系列)の『水曜どうでしょう』に対抗しうる番組にもなったはずなのである。具体的になにをやるのかはわからないけれども。
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しかし北海道文化放送、どうやら「ぶっちゃけキャラ解禁ですから」程度のセールストークに大喜びして飛びついた観アリアリである。そんなものそのうちどこのキー局でもあたりまえになるというのに。北海道民、もう少しガツガツいかないと。
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それでもまあ、フォローしておくと、『スポニチアネックス』(2017年1月16日配信)によれば初回の平均視聴率は7.0%(札幌地区)だったそうであるから、日曜午後1時からの番組としてはまずまずの滑り出しといえるであろう。善かれ悪しかれベッキーへの北海道民の期待値はそれなりに高かったのである。あ、関心といえばいいのか。
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さて、ベッキーがどこまで“ぶっちゃけキャラ”になっていたかについては『スポニチアネックス』の記事から抜粋しよう。
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《初回オープニングは、ジュニアから「ベッキー、大丈夫なの?」と聞かれると「もうオッケーです」と返答。途中、苦手の激辛ラーメン実食に挑むと、ジュニアから「去年の今頃の方がつらかったから大丈夫」と励まされ「辛いの向こうにおいしいがある」などと持ち味のトーク力を発揮した。》
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あ、ここは《東スポWeb》(2017年1月16日配信)のほうが詳しかった。
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《ともにMCを務める千原ジュニア(42)から「何してんねん。もうええの?」とツッコまれたベッキーは「もうオッケーでしょう! いや、オッケーかわからないけど」と苦笑いした。 さらにジュニアは「オレと(新番組を)始めるより、ぐっさんと始めた方が」と水を向けた。休養前にベッキーは、情報バラエティー番組「にじいろジーン」(フジテレビ系)で、“ぐっさん”こと山口智充(47)と共演していた。ジュニアの発言に対しベッキーは「ぐっさんとも始めたいですけど、まずは千原さんとね」と返した。 芸能関係者は「実はベッキーにとってジュニアは最も気心が知れたパートナーと言える。過去に共演回数が多いうえ、ジュニアの自宅で飲み会に参加したことがあるほど仲がいいですから」と指摘する。》
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おわかりいただけるであろうか? いまのところはゲス川谷絵音との不倫騒動そのものではなくて、「その後のつらかった話」しか解禁になっていないのである。いや、いまのところは、ではなくてたぶんいつまで経ってもここ止まりであろうと思う。
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「その後のつらかった話」まではぶっちゃける。これが完全復活をめざすベッキーが見つけ出した妥協点なのである。しぶといといえばしぶとい。しかしこれがただの戦略なのか正真正銘の限界なのかの見極めはつかない。これまでベッキーについては何度も書いてきて、完全復活のためにはトークにNGをなくすか再度記者会見を開いて、あの去年1月6日の一方的会見でのウソを謝罪するかしかないであろう、としてきたのであるけれども、これでごまかせるかどうか。
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で、トークの解禁か再度の記者会見かをなぜやらないのかがたいへん不思議だったのである。なにしろようやく約4ヵ月ぶりに「奥様に謝罪させていただくことになりました」と、先走りのまた軽〜いウソをつきながら『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS・2016年5月13日放送)でテレビ出演を果したしたものの、状況はまったく動かなかったのである。このまま引退という予想さえ広がるほど激しく追い詰められていた。
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トークの解禁か記者会見かをやればとりあえずの復帰は確実であるのに、なぜそれをやろうとしないのか? 不自然でさえあった。で、おそらくオブセッション(obsession:脅迫観念、固定観念)があるのであろう、自分はいつも絶対によい子でなければならない、いつも明朗・清廉でなければならないといういささか不合理な考えに取り憑かれているのであろう、と憶測したわけである。これといった根拠はないけれども、それまでの言動を思い返せば十分に妥当だったといまでも思う。
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そう考えれば、ゲス川谷絵音との不倫について語ることは自分の倫理観の欠如を認めることになるので、絶対にできないのである。しようと思ってもできなかった。はずである。
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であるから「その後のつらかった話」の解禁はオブセッションからの解放が少しだけれどもはじまっていることを意味している。いまはまだ川谷絵音との不倫問題という核心の周りをウロウロしている段階であるけれども、「その後のつらかった話」をやり過ごすことができるようになったのは大いなる前進である。
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これ以上の高望みはせず、どうしてオブセッションが生まれてしまったのかという、オブセッションそのものの原因を追及するようなことさえしなければ、またいつか少しずつ不倫騒動そのものについても話せるようになるであろう。
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いーえ、いえいえ。私はどうしてもベッキーの口から川谷絵音とのアレコレを聞きたいというわけではないのである。いや少し聞きたい。しかしそれよりもベッキーという人間に興味があるのである。いいわけである。押し売りするほどの元気をもった人間とはどんなヤツなのか? ムリに元気を続けるとどうなるのか? まあ、かつての完全無欠なイメージを引きずっていたベッキーは大嫌いであったけれども、「その後のつらかった話」ができるようになったベッキーならまだ譲歩の余地はある、ということである。エラそうじゃのう。
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ベッキーの“ぶっちゃけ”への変化が最初に見られたのは昨年12月15日、LINEの年末年始キャンペーン「LINEのお年玉」発表会に登場したときである。『J-CASTニュース』(2016年12月16日配信)から抜粋してご紹介しよう。
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《(ベッキーさんは)LINEカラーに合わせたグリーンのドレス姿で登場すると、冒頭から「『因縁』と言われていますけど、大丈夫ですか?」と、自ら「ゲスネタ」をブチ込んだ。
ベッキーさんはLINEのサービスが始まった2011年当時にもCMキャラクターを務めていたが、騒動後の起用は本人も想定外だったようだ。オファー時の気持ちを聞かれると「すごく驚きました。『このタイミングで?私に?』と。たくさんご迷惑をおかけしたはずなのに」と恐縮した。
LINEアプリについては「ちょっと前に再インストールさせていただいた」と告白。会場がザワつくと「あ、ちょっとザワザワっとしました」と笑いながら、「今はまだ家族とやりとりをしている感じですけど、年末やお正月に向けて他の方々ともつながれたら」と話した。》
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まあこの程度のものなのであるけれども、それまで一般的な恋愛話もNGであったことを考えればそうとうな前進、“ぶっちゃけ”に映ったわけである。あ、たぶんいまでも恋愛話はNGになっているかもしれない。とにかく解禁されたと確認できているのは「その後のつらかった話」だけなのである。
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でもってこのときのベッキーのようす、容貌に驚いたのである。近所の居酒屋のオヤジは「シビれた」といっていた。さっそく12月17日のブログに書いているので、その部分を再掲しておこう。
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近所の居酒屋でカウンターにつくなりオヤジが
「ベッキー見た?」
と近づいてきた。ニヤついている。つい
「見た見た」
と答えた。以心伝心である。
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男同士がこころのうちで交感していたのは、“ベッキー(32)は奇妙にエロかった”という発見である。例のLINEの年末年始キャンペーン発表会(2016年12月15日)に出てきたベッキーの顔がエロかったのである。
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「あれ、ほれ、果物なんかまだ青いうちに摘んでおくと自然に熟れるけどあんなもんなんか? トマトやバナナがそうだろ」
といったあとでオヤジは気まずそうに視線を逸らせた。口にしてしまったけれどもトマトもバナナもこの場合のたとえとしてあまり適当ではないと気付いてしまったのであろう。その感じもよくわかる。ナイーヴな男である。
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久しぶりのベッキーの顔はテカテカ脂ぎっていた。かつての松居一代(59)を思い出させた。口が左上方向に歪んでいたのはウソばっかりついていたからである。で、顔全体が肉っぽかったことに男2人はもっとも目を奪われたのである。太っていたと書いてもいいのだけれども、なにかムンとくるヌク〜い感じが漂っていて“肉っぽい”といわせる。
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「熟女だよねえ」
前に“そんなにベッキー嫌いベッキー嫌いっていって、ほんとうは好きなんじゃないの”と小学生みたいな冷やかされ方をしたことを忘れて助け舟を出したのである。人が好いのではなくて忘れっぽいだけなのである。ベッキーは嫌いだ。
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紹介されてステージ上手から出てきたベッキーはむしろ16.1.7ウソつき4分半会見のときや『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(「TBS」2016年5月13日の金曜日)に出演したときよりもスマートになったように見えた。しかしクローズアップになった顔は丸く脂ぎって肉厚である。うむ。32歳という年齢以上に濃い。
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ベッキーにいったいなにがあったというのであろう? オヤジはさっきトマトとバナナをもちだして、なにもないのに色気付いた、と解釈を述べたのである。そんなことがあるのであろうか? しかしこれをあまり考えるといまでもムラムラ、おっと間違いた(by荒木経惟・76)、ムカムカしてきそうなので止めよう。
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そんなようなわけで、いま現在の奇妙にエロいベッキーには一定のオヤジ層からの需要が見込まれるのである。熟女に清純さ、バージニティなんかを求めるオヤジもいないわけで、つまり不倫するくらいのヤツのほうがおもしろ楽しいわけで(by吉岡秀隆・46)、もしあの脂ぎってムンと肉厚な顔がそうした戦略に基づいてのものであるならサンミュージックの相澤正久社長(67)もなかなかやるな、とまた小バカにしているのである。
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うむ。ベッキーは人知れず自ら深夜帯バージョンにチェンジしていたのである。腹立たしいことにゲス川谷絵音との不倫問題にもかすめるくらいには触れられるようになっているようだし、頑張っていただきたいものである。矢口真里(33)、発進!!
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まー、ダラダラダラダラと男のくせにくだらないおしゃべりを、である。赤面、汗顔の至りである。しかし書いてはみたものの、いまいち反応は鈍かったのである。いま改めて『J-CASTニュース』に添えられている「LINEのお年玉」発表会の映像を見てもベッキーの襟元が汗か脂かでエロくテラテラ光っているのに、である。どうして誰も気付かないのであろう?
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と、思っていたらようやく『アサ芸プラス』(2017年1月16日配信)が1月10日に『志村の時間』(フジテレビ)に出演したベッキーをつかまえて以下のように書いたのである。
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【心労で一気に老けた?ベッキーのアゴ・首元にシワが増え「マダム」の貫禄】
《芸能活動を再開したベッキーが1月10日、志村けんの冠番組「志村の時間」(フジテレビ系)にゲスト出演。志村と共演した思い出などを語り、本格復帰が近いことを感じさせたが、その際のベッキーの風貌に驚きの声があがっているようだ。女性誌のライターが話す。
「番組内では横顔を見せる場面が多く、最初は『ハーフだから鼻が高いなあ』と思っていましたが、だんだんとアゴや首元に目立つシワが気になってきたのです。彫りの深い顔つきも年齢を目立たせるほうに働いてしまい、1年間の心労で一気に老けたのかと感じました。バッサリと切った髪型も、若さではなくマダム感を醸し出していましたね」
番組では志村が「ずーっと21、22歳の感じがするけどな」と語っていたが、84年生まれのベッキーは3月で33歳を迎える立派なベテラン。その年齢を余計に感じさせるやり取りも気になったという。女性誌ライターが続ける。
「年齢の話題になると彼女は自ら『ビックリなのは(共演者の橋本)マナミさんと同い年、学年で言うとマナミさんのほうが下なんですよ!』とカミングアウト。以前なら誰しもが橋本のほうが年上に見えると思ったでしょうが、この日ばかりは『たしかにベッキーのほうが老けてるわ』と思わずにはいられませんでしたね」
スポーツ選手が長期休養を経て衰えたという話はよく耳にするが、どうやら芸能人にとっても長すぎる休養はネガティブに働いてしまうようだ。》
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うむ。この記事には「白根麻子」という署名がある。文中の「女性誌のライター」が実はご本人ではないかという気もするけれども、それはともかく、やはり女の変化には女のほうが敏感なのである。
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でもって「一気に老けたのかと感じました」というその原因は、やはり心労というのもあろうけれども、ひとつのオブセッション、その緊張から少し解放されつつあるという安心感にもよっていると思うのである。弛んだのである。おそらく。カウンセリングを受けたのかもしれない。いやいやこれはまったくわからない。
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とはいえ、しかしこうして気を許せないのもまたベッキーなのである。おやおや、あちこち振り回すようで申しわけござらぬ。記事中の「その年齢を余計に感じさせるやり取りも気になったという。」の部分、つまり自分から橋本ナマミ股間違いた(by荒木経惟)、橋本マナミのほうが1学年下だと話したというくだりである。
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おそらくベッキーとしてはこれからもキャピキャピにぎやか楽しくいくのは違和感があるだろうし、これを機に年相応の自分でいこう、と考えたのであろうと思う。メイクも眉がこころもち太かったりしてオトナっぽくなっている。これははっきりと意識してやっていることだと看て取れる。
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ではオトナっぽくなったベッキーに需要はあるのか? という話にとうぜんなる。ベッキーも考えたはずである。需要層は明らかに12月17日のブログにも書いたようにオヤジである。近所の居酒屋のオヤジみたいな。そこを狙って首筋、顔面あたりの肉付きをよくしたのであれば、ベッキーたいしたものである。
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また12月17日のブログを繰り返している。実をいえば、「熟女ベッキー」が私だけの思い込みではなくてホッとしているのである。小心者なのである。で、ホッとしたついでに考えた。北海道文化放送には追加のコーナー企画「北の新人熟女・日曜きんでしょう」をご提案しよう。なにをやるのかは知らないけれども。(了)
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