横浜銀蝿の、ではなくてジャニーズの「嵐」。その「嵐」のことを考えるとどういうわけだかいつも1人足りない感じがする。あれ? 「嵐」は4人グループだっけ? となって、改めて大野智(36)、櫻井翔(34)、相葉雅紀(34)、二宮和也(33)、松本潤(33)、と数え直してやっぱり5人いるずらと納得する。
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で、なにに対して1人足りないと感じるのであろう? 基準はなんなんだ? と自分の心に聞いてみた。するとそれは「嵐」にはたいへん申しわけのないことにSMAPなのである。そうしてよくわかったはずなのに、また「嵐」を考えるたびに“1人足りない……”と思うのである。まるで怪談である。
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ということはなにかい? 「嵐」は1人足りないSMAPみたいなものだといいたいのかい? という怒りの声が聞こえてきそうである。たしかにそうなのである。5人のはずなのにその80%の4人分くらいの存在感しかない、つまり「八分」感である。村八分にアタマが八分、腹八分目、の八分感。
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ちなみに村八分とは、放置すると村の生活に支障が出る死体の処理(葬式)と火事の消火の2つ(=二部)を除いてあとはすべて没交渉にしてしまうことをいう。村の生活の80%で仲間はずれにされるのである。
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なぜ「嵐」に八分感を受けてしまうのかといえば、つねにSMAPのうしろについて走ってきたからである。SMAPはアイドルとしてのイノベーターであり、同じアイドルとしてみれば「嵐」はそのコピーキャット、エピゴーネンといわれる実態がどうしてもある。バラエティへの進出などがそれだ。
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SMAPがブルドーザーで道を切り開き、そのあとを「嵐」が自転車で走っているようなものである。ああ、自転車レースでSMAPが先頭にいて、そのすぐ後について「嵐」が走ってきた、というイメージのほうが適切かもしれない。2番手の「嵐」は先頭を行くSMAPが風除けになり、さらに後ろにできるエアポケットの吸引力も得られるので、軽くこいだだけでもスピードが維持できるのである。省エネ走行である。
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その、いつも背中を追いかけてきたSMAPに、ついに追い越すことができないまま解散されてしまったことが「嵐」最大の不幸であろう。自分の力でもぎ取ったナンバーワンではなく、トップが消えて自動的に転がり込んできたナンバーワンなのである。いってみれば繰り上げ当選である。小粒、つまり八分な印象にもなる。
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CDの売り上げ、コンサートの動員、ファンクラブ会員数、最終的にはどれをとっても「嵐」のほうが上だったではないか、とおっしゃられるかもしれない。しかしそれはSMAPがいたからこそ可能になった省エネ走行のおかげの実績なのである。
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SMAPなくして「嵐」なし。このイメージが消えないかぎり「嵐」は永遠にナンバーツーのままなのである。というか、SMAPが解散してしまったいまとなってはもう逆転のチャンスは決して巡ってこないのであるから、永遠のナンバーツー決定!!
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で、今回のテーマである。いま現在の「嵐」はどんな状態にあるのか? これからどうなっていくのか? いつも目の前にいたSMAPの姿が消えていきなり裸にされた感じのいまが観察のチャンスである。
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「嵐」をマジマジと見る。まず思うのは、ただジャニーズ事務所の本流中の本流というだけではなく、事務所のこれまでの伝統やしきたりをきちんと背負った“最後の正調ジャニーズタレント”であるということである。
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まあ、本流中の本流の存在であるのでそれはある意味あたりまえのことではある。また「嵐」を担当した藤島ジュリー景子にはメリー&ジャニー喜多川のやり方を踏襲し、飯島三智元SMAPチーフマネージャーの模倣をする以上の才はないので、必然でもある。
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そして“最後の”というのは、一連のSMAP騒動と解散の過程でジャニーズ事務所のタレントマネージメントなどに大きな変化が起きたからだ。「嵐」を置いて時代は変わっている。それを説明するのに好適な記事があるので見てみよう。『日刊サイゾー』(2017年1月13日配信)である。
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【工藤静香がSNSで“木村拓哉との私生活”垂れ流し「足を引っ張っている自覚ない」】
《歌手の工藤静香が7日に公式インスタグラムを開設。その投稿写真が、波紋を呼んでいる。
ファンから料理上手で知られる工藤は、その日、食卓に並べた手料理や、自宅で撮られた愛犬の写真を中心に投稿。
—〈略〉—
「夫の木村拓哉が結婚話をタブーにしているにもかかわらず、静香が家庭の匂いを自ら発することに、木村ファンは憤りを感じている。それでなくても、木村は一連のSMAP分裂騒動で、好感度がダダ下がり中。わざわざこの時期に、ファン心理を逆なでするようなインスタグラムを始めなくても……」(芸能記者)
投稿写真には、木村の好物であるトマトソースがかかったパスタなども写っており、これにはファンもショックを隠し切れないようだ。
木村といえば、昨年8月の解散発表時に家族旅行先のハワイからなかなか帰国せず、「こんな時まで、家族が大事か!」などと批判が殺到。さらに、今月12日付の日刊スポーツが、昨年大みそかに木村を除くメンバーで行われた“焼肉会”に「木村も誘われていたが、合流しなかった」と報道。大みそかの木村は、自宅で家族と過ごしていたとみられ、「木村くんは、いつだって家族優先」とファンに落胆ムードが広がっている。》
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注目すべきは工藤静香(46)が木村拓哉(44)の「足を引っ張っている自覚ない」(原文ママ)ことではなくて、明らかにジャニーズ事務所のルールを破っていることである。プライバシーの公開はファンの夢にカセをはめることになるという理由で原則不可である。数年前まで、いやたぶんいまでもペットの話や写真の提供ですら事務所の指導では禁止されているはずである。
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それが「木村の好物であるトマトソースがかかったパスタ」の写真である。去年あたりから『メレンゲの気持ち』(日本テレビ)などでNEWSやKis-My-Ft2のメンバーによる自宅自撮り映像がわずかずつ公開されていたけれども、ついにここまで、である。
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おお、そうか。工藤静香は雑誌のインタビューに答えて「木村静香としてプライベートでは彼の一部」とまで語っていたのか。まったく意味がわからないけれども、木村拓哉の疫病神という意味か? それにしてもこれではいままでのファンに喧嘩を売っているようなものである。
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このようにしてSMAP解散前と解散後とでは、ジャニーズ事務所のタレントマネージメント、イメージ管理に大きな変化が起きているのである。スキャンダルやゴシップの多発を見ているとマスコミに対する情報管理もそうとうゆるくなっている。2年前のジャニーズ事務所といまとではまったく別物である。
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そんななかで「嵐」は一貫して“正調ジャニーズタレント”のスタンスを変えていない。いまとなってはクラシックジャニーズといおうかオールドジャニーズといおうか、ビンテージ? そう、完全に1世代前の感じである。これは事務所の要求にひどく恭順な「嵐」だからこそ、である。
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そしてSMAPが解散して名実ともにジャニーズ事務所のカンバンになってしまった「嵐」には、さらに厳しく厳しく厳しぃ〜くオールドジャニーズ、旧世代でいることが求められるのである。ご苦労さまなことである。心中お察しする。
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ここまで書いてくるとやはり松本潤の、マスコミいうところの“4年間の二股愛”にもふれておかなければならない。二股愛? どうしてそういうウソをつくのであろう? みんなはっきりとわかっていることであろう。 「オモテ真央とウラつかさ」とか「上下半身分業愛」とか「本命と性処理特化型の二刀流女転がし」とか書くべきではないのか? 書けないか。
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いってしまえば松本潤の葵つかさ(26)に対する扱いは『週刊文春』などを読むかぎり、いわゆるセフレ、セックスフレンド以下である。シドイ。夜中に呼びつけておいてタクシー代も出さないってなに? である。葵つかさは松本潤にとって、いってみればただの歩くTENGAだったのである。またシドイ。
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葵つかさが1月13日発売の『FRIDAY』でヘアヌードを披露していることを取り上げて“売名”を疑わせる報道がいくつかある(ex.「サイゾーウーマン」2017年1月13日配信)。しかしあれは“売名”ではなく“復讐”なのである。“売名”のためなら22歳から26歳までの4年間もダラダラといいなりになったりはしない。精神状態が不安定だとも聞くけれども、葵つかさ頑張れ!!
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対して松本潤のほうはどうかというと、『週刊文春』(2017年1月11日発売)のスクープ第2弾からの抜粋を、『アサ芸プラス』(2017年1月13日配信)経由でご紹介しよう。
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【「放っとけばいいっしょ」嵐・松本潤が逃げ切り画策も二股相手は深刻な精神状態】
《(略)「文春の続報では、松本の知人を名乗る男性が、報道後の松本の様子について答えました。それによると、松本は記事の内容について『知らないふりし続けるしかないよね』『放っとけばそのうち収まるっしょ』と発言していたとのことです。また松本は葵を、仲のいい友人が集まる飲み会などにも連れて行っており、生田斗真たちの間では『潤の女』という認識が広まっていたそうです」(芸能記者)
—〈略〉—
そして記事によると現在、葵の精神状態は深刻なものだという。
「文春の取材に答えた葵の友人によると、当初、松本は井上との交際を彼女に伝えず関係を持ったため、葵は罪悪感にさいなまれていたそうです。また報道後、彼女とは連絡が取れなくなり心配しているとも話しました。一方、所属事務所の社長は『今、彼女は人前に出られるような精神状態ではありません』と答えるなど、深刻な状況が伺えます」(前出・芸能記者)》
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「嵐」、先頭をいくSMAPが消えて世間の雨風をまともに受け、いきなり裸にされた感じになった途端これである。ダーティである。そういえばダーティ・松本というエロ漫画家がいる。処女出版は『肉の奴隷人形』、代表作は『淫花蝶の舞踏』である。ダーティ・ジュン・松本、いいかもしれない。
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「嵐」の将来はあまり明るくない。ネットニュースによって叩き落される最初のジャニーズタレントになる可能性が高い。SMAPまで、ジャニーズタレントはなんとか既存大手メディアの範疇で強引な情報操作に守られていたけれども「嵐」からは違う。残念ながらここは“正調ジャニーズタレント”とはいかない。
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松本潤のスキャンダル報道に見える通り、「ジャニーズに牛耳られているテレビマスコミ」に対する「ジャニーズを特別視しない週刊誌・ネットニュース連合」という構図ができあがっていて、それが世間にも浸透してしまっているのである。つまりこれま通りのマスコミ対策では通用しなくなっている。
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あとマイナス要因を挙げれば、これは元も子もないことだけれども背が低い!! Wikipediaによれば公称身長は大野智:166㎝、櫻井翔:171㎝、相葉雅紀:175㎝、二宮和也:168㎝、松本潤:172㎝、ということになっている。しかしこれは明らかにゲタを履かせた数字であろう。
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2016年3月4日、「第39回日本アカデミー賞」の発表・授賞式で撮られた有名な“公開処刑”写真がある。レッドカーペットを受賞者5人が横1列に並んでこちらに向かって歩いてくるカットである。左から内野聖陽:177cm、大泉洋:178cm、佐藤浩市:182cm、二宮和也:168cm、役所広司:179cmの順であった。
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二宮和也と左隣の佐藤浩市とは14㎝差、右隣の役所広司とは11㎝差のはずなのであるけれども、見たところずっとそれ以上の差がついている。というか、その写真の二宮和也は顔がいっぱしに大きいこともあって、見事にオトナたちに挟まれた子どもなのである。笑いごとでも皮肉でもなくて、これではオトナの役は難しい。
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SMAPが消えて世間の雨風をまともに受けるようになり、いきなり裸にされて飛び出してきたのが、アダルトダーティなチビッコたち5人組である。すでにジャニーズ事務所では旧世代に属してしまっていて、実際に全員30代も半ばである。これは厳しいと私は思う。
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「嵐」には、あとになって冷静に振り返ってみれば、なぜあんなヤツらにあんなにものスゴい人気があったのか? と不思議になりかねない際どさがある。とはいえ私がほんとうに心配をしているのは葵つばさである。ぜひ頑張っていただきたいものである。私にとって葵つばさとは、八分感、つまり足りない1人分を埋める、残り二分の「嵐」になりそうなのである。
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おおっと、悪態をついているうちにジャニー喜多川(85)の8ヵ月ぶりのコメントが出た、『スポーツ報知』(2017年1月14日配信)である。
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《(「SMAP」は)28年前、ジャニー社長自ら「Sports Music Assemble People(スポーツと音楽を融合させる人々)」の頭文字を取って名付けた。今、思いは違う。「頭文字を取ると『すばらしい、メモリー、ありがとう、パワー』。だから終えちゃっていいんじゃないか。彼たちは一人一人やっていけるっていう自信がついたっていうことですよね」と前向きに受け止めた。》
うむ。少し涙が出そうだ。日本語と英語を交互にチャンポンにしているけれどジャニー、可愛いジジイではないか。(了)
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