落ち着きのない男なのでひとつのことに集中できない。こうして原稿を書いているときも必ずYouTubeなどを開いて横目でチラチラ流し見をしている。ただいま現在は無料動画サイトの『奥様、肩こりの原因はこの巨乳です!』というAVである。浜崎りお(28)がホテルに出張マッサージを呼び、肩こりの原因が特定されるというヤツである。おもしろくない。
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おお、念のために調べてみると浜崎りおはすでに2011年にAVを引退しているのであった(Wikipedia)。つまり引退時23歳くらいである。それでもって「総集編を含めた出演本数で1000本超えを達成している」(Wikipedia)というのだから、どうなの? である。
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近ごろの日本男児の好みの王道といわれる、童顔・巨乳・アニメ声(+オプションで内斜視)のうち童顔・巨乳をハイスペックで見事にクリアしている彼女は、2014年時点ではAV女優専門キャバクラ「RedDragon」で働いていたようである。しかしホームページに当たってみると、浜崎りおの名前は現在、同店のキャストリストにはない。うむ。ハイスペックだのキャストリストだの言葉づかいがだいぶチャラくなってきた。
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それにしても「RedDragon」すごい。AV女優の派遣会社が経営しているらしくざっくり66名の現役&元艶系女優が在籍中である。艶系女優。またチャラくなってしまった。チャラチャラついでにいちど覗きにいってみなければならぬ。私はいまなにをやっているのであろう?
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で、仕事をしながらでもAVを流している。AVはセリフがなくてアヘアヘしているだけなので都合がいい。言葉が耳に入るとこの純な心が掻き乱されて気が散りすぎる。であるから内容もほとんどどうでもいい。というか99.9%のAVには性描写のほかはこれという内容がない。むしろ内容がなくてつまらないほうがこうしたながらユーザーには向いている。ながらユーザー。ふうん。
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ところが一昨日、とてつもなくおもしろいAVに行き当たってしまったのである。あまりに滑稽で何度も声を上げて笑い、目が離せなくなり、おかげでめっきり仕事が遅くなってしまった。私のライフタイムナンバーワンAVである。ライフタイムナンバーワン!! 照れるのう。正月早々0.1%の幸運に、しかもそのなかの傑作に行き当たってしまったのである。老若男女、おヒマな方はぜひご覧いただきたい。ドリームチケットの『痴女タワー 水野朝陽』である。
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おっと、確認したところこれは今年1月6日に配信が開始されたばかりの新作である。それが9日の夕方には無料動画サイトに上げられてしまうのである。それをまたその日のうちに私が観たりしているのである。これではAVの未来は真っ暗くらである。
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無料動画サイトは最近では中華圏の利用者も多いらしく、冒頭に中国語でCMらしきものが付け加えられていることがある。みんなエッチなんだよねえ、と思っていたら【中国でピンク色の空が出現、当局は「大気汚染説」を否定―江西省】(「 Record China 」2017年1月10日配信)という記事を見つけた。ただそれだけである。
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おお、ドリームチケットの『痴女タワー 水野朝陽』(商品番号:24lid00043)、いまならDMM.R18でパンティと生写真がオマケについてくるらしい。ぜひ突撃していただきたい。まったく落ち着きのない話で恐縮である。
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で、なにをいいたいかというと、虫の鳴き声を「声」と認識するのは 日本人とポリネシア人だけらしい、ということなのである。『まぐまぐニュース』(2017年1月10日配信)が【なぜ日本人には虫の「声」が聞こえ、外国人には聞こえないのか?】という記事で解説している。抜粋しよう。
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《人間の脳は右脳と左脳とに分かれ、それぞれ得意分野がある。右脳は音楽脳とも呼ばれ、音楽や機械音、雑音を処理する。左脳は言語脳と呼ばれ、人間の話す声の理解など、論理的知的な処理を受け持つ。ここまでは日本人も西洋人も一緒である。
ところが、虫の音をどちらの脳で聴くかという点で違いが見つかった。西洋人は虫の音を機械音や雑音と同様に音楽脳で処理するのに対し、日本人は言語脳で受けとめる、ということが、角田教授の実験であきらかになった。日本人は虫の音を「虫の声」として聞いているということになる。》
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つまり、右脳で川のせせらぎの音を聞き続けていると、日本で育った私はいつのまにかそれに馴れて意識にものぼらなくなってしまう。しかし左の言語脳では、そういうふうに聞き流すことはできない、ということである。で、ご承知の通り神経系は交叉しているので、右耳で聞いた音は左脳に入り、左耳で聞いた音は右脳に入る。
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いま目の前のディスプレイ上の向かって右側にワープロのウィンドウ、左側に『奥様、肩こりの原因はこの巨乳です!』を置いている。音はいくら恥知らずの私でも垂れ流すわけにいかないので、イヤホンを使い、左耳で聞いている。左のほうがディスプレイ上の位置関係と合っていて違和感がないし、イヤホンのコードが右腕を邪魔しないので自然にこうなったのである。
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周囲の気配を察知するために右耳は開けている。部屋には私ひとりだけなのだけれども、周囲の気配をシャットアウトしてしまうのは心細い。知らないあいだにうしろに得体の知れないモノが立っていたりしたら怖いし、そいつに恥ずかしい。
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そういうことで、AVのアヘアヘ声は右脳に入り、ほどなく馴れて意識にのぼらなくなってしまうのである。たしかに実際そうである。うまくできているではないか私のデスクトップ。また関係のない話であるけれども、最近は男優も「オォ」とか「グェッ」とか声を出すことが多くなっているようだけれども、この点いかがであろうか。引用の続きである。
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《いろいろな音で、左脳と右脳の違いを調べると、音楽、機械音、雑音は右脳、言語音は左脳というのは、日本人も西洋人も共通であるが、違いが出るのは、母音、泣き・笑い・嘆き、虫や動物の鳴き声、波、風、雨の音、小川のせせらぎ、邦楽器音などは、日本人は言語と同様の左脳で聴き、西洋人は楽器や雑音と同じく右脳で聴いていることが分かった。》
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《このような特徴は、世界でも日本人とポリネシア人だけに見られ、中国人や韓国人も西洋型を示すという。さらに興味深いことは、日本人でも外国語を母国語として育てられると西洋型となり、外国人でも日本語を母国語として育つと日本人型になってしまう、というのである。脳の物理的構造というハードウェアの問題ではなく、幼児期にまず母国語としてどの言語を教わったのか、というソフトウェアの問題らしい。》
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《(日本語で)猫は「ニャーニャー」、牛は「モーモー」、豚は「ブウブウ」、小川は「サラサラ」、波は「ザブーン」、雨は「シトシト」、風は「ビュウビュウ」。まるで自然物はすべて「声」をもつかのようである。
このような擬声語、擬音語が高度に発達しているという点が、日本語の特徴である。幼児がこれらを最初から学んでくれば、虫や動物の鳴き声も自然音もすべて言語の一部として、言語脳で処理するというのも当然かもしれない。あるいは、逆に、言語脳で処理するから、言語の一部として擬声語、擬音語が豊かに発達したのか?
いずれにしろ、自然音を言語脳で受けとめるという日本人の生理的特徴と、擬声語・擬音語が高度に発達したという日本語の言語学的特徴と、さらに自然物にはすべて神が宿っているという日本的自然観との3点セットが、見事に我々の中に揃っているのである。》
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私としては虫や動物の鳴き声も自然音も言語脳で処理するから、言語の一部として擬声語、擬音語が豊かに発達した、という説のほうをとりたい。
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このことに関して、日本では大衆音楽はほとんど未発達なままで無伴奏の民謡などが主なものだったけれども、日本人は歌を歌ったり聴いたりする代わりに虫の声や雨、風の音などを聴いて心を癒していたのではないか、という思いつきをだいぶ以前にこのブログに書いたことがある。この左脳と右脳の役割分担の話に照らしても半分くらいまでは当たっているかもしれない。
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音楽の場合で考えると、だがしかし、日本人とポリネシア人のあいだにはそうとうな違いがあるようだ。ポリネシアの音楽は打楽器が打ち鳴らされてもっともっとにぎやかな感じがする。といっても温泉ホテルのポリネシアンダンスショーしか知らないのだけれども。またあとでポリネシアの音楽をもう少し詳しく調べてみよう。アヘアヘ声を聞き流しながら。(了)
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