2016年12月29日木曜日

SMAPが消えて叩かれモードに一転したジャニーズの妄動



『SMAP×SMAP』12月26日放送分でSMAPの歴史は実質その幕を閉じた。そしてこれを節目にマスコミのジャニーズフリー度が増してきたように思う。少し気が早いかのう。ジャニーズフリー? 固くいうとジャニーズ報道におけるなにがしかの介入や自己規制から自由だということである。つまりマスコミの主体性の保持、あたりまえのことだけれどもことジャニーズに関しては特別に命名したくなるほど遠ざかっていたのである。



26日以降のジャニーズ報道のようすをさわりだけでも見てみよう。まずは『SMAP×SMAP』26日放送分に関するものからである。残念ながら好意的なものは見当たらなかった。目が節穴なのであろうか? いやいや“素晴しいエンディング”とか“有終の美”という評価で一貫した記事はたしかに皆無であった。とくに目を引いたのは以下の2本である。



◆『日刊サイゾー』2016月12日27日配信
【『SMAP×SMAP』最終回が、まるで追悼番組! 時代錯誤の“キムタクタブー”には一切触れず】
《西山喜久恵アナが時折登場し、おごそかにファンのファクスを読む姿や、ラストで無数の花に囲まれてSMAPが歌う様子は、まるで故人をしのぶ追悼番組か、生前葬のようでした。》

◆『Business Journal』 2016年12月27日配信
【SMAPラストが物議「公開処刑シーン再現」「登場たった12分」「ただの総集編」】
《何よりも異常だったのは、20年以上も続いたレギュラー番組の最終回にもかかわらず、今回新たに収録されたのが、たった10分ちょっとで、さらにメンバーからは一言も“お別れの言葉”がなかった点でしょう。》



このほか放送内容に直接ふれているものではメンバー間の人間関係、とくに木村拓哉と他4人との軋轢を読み取ろうとするものが多かった。次は番組『SMAP×SMAP』からは離れてSMAP全般に関わるニュースをご紹介しよう。



◆『日刊サイゾー』2016年12月28日配信
【「たった5人の署名すら……」SMAP『紅白』辞退ファクスが、まるで“怪文書”だった】
《末尾に自筆の署名がなく、メンバー誰かが署名を拒んだ可能性もあると関係者。「ファクス全体の文章も、他人事な印象を受けます」と話した。》

◆『日刊スポーツ』2016年12月28日配信
【SMAP裏話求められ小倉智昭アナ「番組つぶれる」】
《小倉智昭が、「とくダネ!!」でSMAPに関する発言に規制があったと語った。打ち合わせでは、「ここから先はやめてください」という縛りがあったという。「自局の番組だし、SMAPは看板でしたからね」と事情を明かした。》



興味の中心はそそくさとNHK紅白紅白歌合戦に移っていく。そんななか驚いたのは28日放送の『バイキング』(フジテレビ)で行われた小倉智昭(69)の発言である。「“ここから先はやめてください”という縛りがあった」、つまりジャニーズフリーで弾みがついて遥かに重大な問題、報道姿勢の根幹を問う自局批判にまで踏み込んでいるのである。けれども、おおごとにはならない。



小倉智昭の影響力などまったく問題視されていないか、それともテレビ局の自己規制などすでに常識と化しているからか。たぶんその両方にさらに小倉智昭のまったく無自覚な態度が奇跡の完全スルーを達成させているのだ。いまのところ。



いってみればなりゆきでジャニーズフリーを手に入れた喜びのあまりのこうしたようすを見ていると、知らず知らずタガが外れていくイヤな予感もある。佐野眞一(69)と『週刊朝日』取材班による「ハシシタ・奴の本性」(2012年10月26日号)を思い出す。当時大阪市長であった橋本徹(47)の出自をあげつらう内容で、思わず顔を伏せたくなるほどの差別的な記事であった。



これを大マスコミグループの中核である『週刊朝日』とノンフィクション・ライターとしてトップの地位を築いていた佐野眞一がやらかしたことが衝撃だったのである。のちに佐野眞一は「当時はイケイケドンドン、なにを書いても許される雰囲気があった」というようなことを語っていた。



またまたなにを大げさなことを、とお思いかもしれないけれども、お調子者の小倉智昭がその先陣を切っているのがいかにもの感じに思えてならないわけである。そしてジャニーズにとっては弱り目に祟り目、松本潤(33)の二股報道が大量のファン離れ、イメージ悪化を招いて総叩きの状況が意外に早く出来するかもしれないと思ったりもするわけである。



そんなときにジャニーズ事務所自体はいったい何をやっているのだろう? と思っていたら『週刊女性セブン』(2017年1月5・12日号)におもしろい記事を2本見つけた。あらかじめ注釈を加えると『週刊女性セブン』はジャニーズ事務所の仲よし。広報機関誌みたいなものである。ここにはまだジャニーズフリーの波は届いていない。速報版の『NEWSポストセブン』(2016年12月27日)からご紹介しよう。



【SMAP元マネジャー「4人の独立メリットない」と否定か】

《2016年をもって解散するSMAP。気になるのは、解散後のメンバー5人の動きだ。『週刊新潮』は、「『SMAP』解散後のプランA」と題して特集を組んでいる。記事によると、2017年9月に中居正広(44才)が独立し新事務所を立ち上げ、そこに、元マネジャーのほか、稲垣吾郎(43才)、草なぎ剛(42才)、香取慎吾(39才)が合流するというものだった。

しかし、SMAPに縁深い芸能関係者はこう話す。

「元マネジャーの合流も100%ありえません。彼女はある中国資本の免税店の社長夫人と懇意で、関連の仕事に携わっています。
現在彼女についている弁護士が、ある大手芸能事務所の社長の紹介だったことも一部で物議を醸しましたが、ふたを開けてみたら、紹介したのは昔からのつきあいだからという程度の理由でした。何よりも本人が“芸能界には戻らない”と明言しています。
ちなみに彼女は4人の独立説も否定していました。“メリットが何もない”と。今後もソロで芸能活動を続けていくのであれば、ジャニーズ事務所から出る必然性がありません」》



『週刊新潮』の報道を真っ向から否定している。たぶんジャニーズ側としては飯島三智とSMAP独立4人組による新事務所のほうにあまりに早く世間の目が向くのを嫌ったのであろう。しかし否定の根拠がまったくお粗末である。



「彼女はある中国資本の免税店の社長夫人と懇意で、関連の仕事に携わっています。」と記事にある当の免税店(ラオックス)は飯島三智の新事務所に10億円の融資を申し出ているし(「FLASH」2017年1月3日号)、飯島三智についている弁護士は田辺エージェンシー傘下のケイダッシュの顧問弁護士である。田辺エージェンシーといえば昨年、SMAPの独立話が出たときに受け皿になる予定だった事務所だ。



昨年は急に木村拓哉(44)が抜けることになって腰が引けたけれども、今回は飯島三智自身が事務所を興して最終的な責任を取る体制が整うわけであるから、ケイダッシュおよび田辺エージェンシーがサポートに回る可能性は高い。どういうカタチになるのかはともかく、飯島三智との協力関係がカタチづくられるであろう。



最後の否定の根拠。“今後もメンバーがソロで芸能活動を続けていくのであればジャニーズ事務所から出るメリットが何もない、必然性がない”と飯島三智自身が語っているというのは、これもひどいガセである。飯島三智が新事務所を興す目的はSMAPの各メンバーがそれぞれ仕事をまっとうできる環境をつくりたいということなのである。



4人がこのままジャニーズ事務所に残ったとしても見通しは決して明るくない。というか飼い殺しにされる可能性が高い。すでにそれははじまっている。それであれば外に可能性を求めようとするのはむしろあたりまえの話だ。飯島三智自身が4人のメンバーからなんらかの“メリット”を得ようという気持ちもおそらくないと思う。



また話は逸れるけれどもジャニーズ事務所すなわちメリー喜多川VS.飯島三智の構図は要するに母性の対決なのである。メリー喜多川(90)は娘ジュリー景子(50)を守り、より安定した状態で事務所を継がせたい、飯島三智はSMAPの4人を守りたいということなのである。娘ジュリー景子に逆らう人間は要らないとかなんとかのいいがかりが飯島三智退職のきっかけでもあった。



なのであるからジャニーズ事務所がいまや袂を分かった飯島三智の新事務所にちょっかいを出さなければ事が荒立つことはない。しかし横やりを入れられれば飯島三智は徹底的に闘うはずだ。飯島三智の新事務所はジャニーズ事務所の10分の1程度の規模になると見られているけれども、風は圧倒的に飯島三智に有利に吹いている。タイミング次第ではジャニーズ事務所の覇権に引導を渡す役割を担うことになるかもしれない。タイミングとは申しわけないけれども女帝メリー喜多川のお隠れのタイミングである。



このことを、お互いに絶対に引けない母性の対決に臨んでいることを、たぶんメリー喜多川は理解していないのであろう。だからこんな、業界の人間が見ればまさに噴飯ものの記事を書かせる。選択肢はまったく手出しをしないか徹底的に叩き潰すかのふたつにひとつしかないのだ。かつてのメリー喜多川であれば躊躇なく後者を選んだであろうけれども、いまのメリー喜多川にその気力があるのかは疑問だ。



『週刊女性セブン』(2017年1月5・12日号)のもう1本のおもしろい記事は「嵐」のヨイショである。SMAPが解散したあとはやはり「嵐」に頼るしかないのである。きっと飯島三智の記事と2本まとめての発注したのであろう。



【嵐の5人が2016年にハマったもの、2017年に挑戦したいこと】

《現在8度目となる5大ドームツアー『ARASHI LIVE TOUR 2016-2017 Are You Happy?』真っ最中の嵐。2016年は約9年ぶりとなる全国6都市をまわるアリーナツアー『ARASHI“Japonism Show”in ARENA』を開催し、嵐という今やドームクラスのアーティストがアリーナツアーを行ったことで話題となった。個々の活動はもちろん、ライブツアーや『ワクワク学校』など、2016年は例年以上に一緒に過ごすことが多かった彼ら。グループ結成17年目を迎えた今も、メンバーとの距離は変わらないという。

そんな変わらぬ仲の良い5人に、以下の質問をぶつけてみた。

【1】2016年いちばん印象に残っていること。


【2】2016年ハマったもの。


【3】2017年挑戦したいこと。


【4】2016年を漢字一文字で表すと。


【5】理想的な休日の過ごし方。》



もちろんメンバー全員が答えているのだけれども、ここはときの人、噂のあの2丁拳銃、松本潤の回答だけを抜粋しておこう。意地が悪いのう。



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◆松本潤(33才)


【1】(山下)達郎さんと(竹内)まりやさんに『復活LOVE』を作ってもらえたこと。けっこう前から話はあったんだけど、ようやく2016年リリースできたから。

【2】テニスです。始めたんですよ~。これからも続けていきたいな。

【3】2016年はプライベートで海外に行けなかったから、2017年は行きたいですね。でもそれだけ仕事が充実してたってことだから、贅沢言ってちゃダメですよね。

【4】「楽」。楽しいことも、楽しくないことも含めて、1年ですよ!

【5】部屋の片付けかな(笑い)。部屋の模様替えをしたいんです。ソファを捨てようかずっと悩んでてそのままになってるから。》

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ううむ。AV女優、葵つかさ(26)との関係を『週刊文春』に暴かれたいまとなっては松本潤の回答もずいぶん違ったものになっていたはずである。井上真央(29)と近々ついに結婚などといわれていたのに。マイコ(31)との結婚目前にバレた妻夫木聡(36)の並外れた風俗通いなど問題にならないほど厳しい。



ともあれ『週刊女性セブン』のアンケート記事、まるで半世紀ばかりタイムスリップしてしまったような気持ちにさせる。昭和の歌謡曲の世界まっただなかである。適当に書いておいてよ、とかなんとかいわれながら楽屋で鉛筆なめなめちょこちょこ話を聞いているようすが目に浮かぶ。それにしても『週刊女性セブン』はほんとうにいい加減な記事ばかり書いておる。やる気があるのかないのか。



えっ? ああそうか。これが『週刊女性セブン』なりのジャニーズとの仲よし関係解消作戦なのか。だよなあ、まともじゃないもんなあ。そしてこのようしてジャニーズから人は離れ、やがて水に落ちた犬のように叩かれるわけである。これまで腕力にモノをいわせて自分勝手な要求を強引に押し通してきたそのぶんだけしっぺ返しはきつい。



そうか。ジャニーズ事務所の命運も刻々と尽きようとしているのか。メリー喜多川はもうあまり先がないからいいとしても近藤マッチ彦(52)はのう……。東山紀之(50)はなんとかなるかもしれんがのう、森光子(92)の遺産もあるし。



にしても、いささかはばかられるけれどもメリー(90)とジャニー(85)はどちらが先かのう……。5歳違いといえば日本人の平均寿命の男女差がだいたい6歳であるから、ちょうどいいハンデになる。どちらに転んでもおかしくはない。エレベータのなかに丸4日間も閉じ込められたまま生きていた2、3年前の元気がいまもあれば、とうぜんジャニーの勝ちになるであろう。ああ、もう、ジャニーズはいろいろいなことが思い浮かんでアタマがあふれそうになる。どうしよう。(了)






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