例のAV出演強要問題をきっかけに設置された第3者機関の「AV業界改革推進有識者委員会」を受け継いで「AV人権倫理機構」が発足したのが2017年10月1日。AVを取り巻くさまざまな問題に実際に有効な手立てを打ち出せるのかについて正直あまり期待していなかったので、それ以降は注目してこなかった。
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その「AV人権倫理機構」がHP上で「AV業界プロダクション所属の女優1名がHIVに感染」と発表したのは1年後の2018年10月22日であった。感染の確認から発表まで約1ヵ月のタイムラグがあったりして、でもってさらに、なんていうの、自画自賛がキツくて、やっぱりなーであった。
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「(「AV人権倫理機構」傘下のプロダクション団体は)これまでも性感染症予防のセミナーを定期的に実施し、健康・安全面に特段の配慮をしてまいりました。そのため今回の早期発見と迅速な対応につながり、不慮の蔓延を防ぐことができたと考えております」
※ 「AV人権倫理機構」HPより
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しかもこのホームページ上の文章は「AV人権倫理機構の会員であるプロダクション団体より以下のような報告がありました」とタイトルされている。コイツがこんなことをいってるよー、である。発信の実質的な主体がはっきりしない。
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AVとHIVという世間さまの敵ツートップの合体は、いろいろ薄汚いものまであぶり出す。
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でも、そんな「AV人権倫理機構」だって仕事はしている。こんなふうに。↓
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◆『J-CASTニュース』2019年3月27日配信
【「蒼井そらの作品が続々「販売停止」 なぜ?本人の出産との関係】
《 元AV女優のタレントで中国でも人気の蒼井そらさん(35)が、AV人権倫理機構に申請して作品の販売停止をしたことが分かった。
発売から5年経てば停止できるルールになっており、所属事務所では、「出産のために配慮した」と説明している。
「FANZA」から消えたと話題に
蒼井そらさんは、2002年にAVデビューし、人気女優となって、テレビドラマなどにも出演した。中国でも人気を集め、中国版ツイッターの微博(ウェイボー)のフォロワーが1800万人を超えるほどだった。
11年夏ごろを最後に、オリジナルのAV作品は出なくなった。18年1月にはDJ NONさんと結婚し、12月11日のブログでは、第1子妊娠を発表した。
そこでは、「AV女優が子供を作るなんて」との言葉を目にしたとして、子供への仕事の影響について苦悩も明かした。しかし、同13日には、この時代、「隠すことなどできない」として、子供に感謝されることを目標に、今後もタレント活動は続けたいとしている。
19年3月には、お腹が大きくなった写真をブログなどにアップし、妊娠9か月を迎えて、あと1、2か月で双子の出産を迎えることを報告した。
そんな中で、5ちゃんねる(2ちゃんねる)で21日、蒼井さん作品のDVDがアダルトサイト「FANZA」(旧DMM.R18)から消えているとするスレッドが立った。実際、サイトで検索すると、27日現在で一部の電子書籍しか表示されないようになっている。
アマゾンでも、AV作品の多くが消えているとの報告があり、複数のAVメーカーサイトからは、実際に作品が見当たらなくなっていた。
消えた理由について、情報サイトなどでは、蒼井さんが親になることが関係しているのではないかとの見方が出た。
205件の申請のうち、143件で販売停止などの手続き
AVへの出演強要問題を受けて、第3者機関のAV業界改革推進有識者委員会が2017年10月に調査報告をまとめ、作品に5年間の使用期限を設けて、出演者が要請すれば、販売停止などができる方向になった。
それを受けて設立された組織「AV人権倫理機構」が、18年2月20日から作品販売などを停止する申請の受け付けを始めており、蒼井そらさんも、出産を控えて申請したのではないかというものだ。
このことは本当なのか、蒼井さん所属事務所のプライムエージェンシーにJ-CASTニュースが27日に取材すると、担当者が申請を認めて、その理由について、「ご本人の出産のために配慮しました」と説明した。
AV人権倫理機構がサイト上に載せた停止申請の手続き状況によると、2月28日時点で、これまでに出演者らから205件の申請があり、同機構や作品権利者の判断が終わった156件のうち143件で権利者が販売停止などの手続きを行った。
一方、申請内容から権利者が却下したケースは6件あり、無修正作品など機構の枠外のため対応できなかったケースも7件あった。
まだ判断が行われていない申請では、38件で内容確認中だとしており、11件で権利者が販売などの停止を検討している。》
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「発売から5年経てば停止できるルール」って、すでに死に態の商品の流通にストップかけるっつーことじゃないの? まあ、中古品も同時に扱っているAmazonなどもしっかり監督できればそれなりの意味はあるかもしれないけれどもさ。
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しかし、たとえば出演強要、むりやり出演させられたので発売を止めてほしい、という喫緊の要望にはこのルールでは到底答えられない。ま、そこは「AV人権倫理機構の会員であるプロダクション団体」の指導監督に任せているってわけね。
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そんな視点から眺めれば、記事の蒼井そら(35)はやっぱりAV業界における立派な勝ち組に映る。そしていま蒼井そらははそのAVそのものからも抜け出そうとしている。販売停止申請についてご本人自身が直接公表していないのは、たぶんそうした姿勢に対するネット上での反発や批判を恐れてのことだろう。
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しかし、いちおう販売が停止されたところで過去の作品から自由になれるなどとは、ご本人も決して思ってはいないはずだ。つまり蒼井そらは販売停止申請をすることで、もうそっち側の人間ではないと主張しているのだ。でもって「AV人権倫理機構」はそんな蒼井そらの名前を使って活動をアピールする。お利口だわ。
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蒼井そらは子どもに対してはなりふりかまわず生きている姿を見せるしかない。と思う。だからこれからもずっとなにかに向ってなりふりかまわず生き続けるしかない。たとえ子どもに理解されないときがあっても、結局はそれがイチバン子どもを傷つけない生き方だと思うぞ。
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「5年経てば停止できる」を前進と受け取るか、ただの気安めと受け取るかは人それぞれだ。とはいえ、こうして見ると、蒼井そらや「AV人権倫理機構」からでさえAVをまず認めようという姿勢は私には感じられない。とりあえずみなさんの踏み台にされて終わるのかなあ、と。やっぱり足りないのは寛容さなのだ。
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話は変る。「5年経てば停止できる」は、デジタルの時代だからこそわざわざそう設定しなければならなくなった問題だろう。紙の時代だったら5年も経てばほとんどがボロボロになって捨てられているかリサイクルに回されている。谷村新司(70)みたいに倉庫いっぱいに溜め込むヤツもいるけれども。
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ならば人間にとっては紙の時代のほうが便利だったのではないか? 人間さまのほうが科学技術に引きずり回されているような気はしないか?
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「シンギュラリティ(Singularity)」は「人工知能が人類の知能を超える転換点(技術的特異点)」などと訳されているけれども、人類の創造物が人類を超えていくのはなにも人工知能に限ったお話ではないのよ。
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たぶん人類はこんなふうにしてオツムを悩ませる問題を次々に、そして大量につくり出し続けているのだろう。(了)
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